第10話今の僕の絶望
では なぜ僕が絶望をしていたかについて話すよ。
付き合って以来僕らは日を共にして行った。
しかし、彼女は途中で病にかかった。
長い闘病生活を僕は必死に彼女ために過ごした。
「汐里!!調子はどうだい?」
「大丈夫だよ!」
こんな感じの会話をし続けた。
そして彼女は旅立った。
これがその理由だ。
彼女の最期は僕にとって忘れないものとなった。いや、彼女がそうなるように仕向けたのかもしれない。
衰弱した彼女は僕にあるものを渡したんだ。
「これ…勿忘草…私を忘れないでね…」
これが彼女最期だ。
そして、少し調べて見たんだ。
"勿忘草"について。
するとあることが分かったんだ。
勿忘草の花言葉は
「真実の愛」「誠の愛」そして、
「私を忘れないで」だ。
また
「ある騎士が恋人と歩いていた。
その騎士がある可憐の花を見つけた。
その花を採る時に川に飲み込まれた。
その際に、採った花を恋人に私を忘れないでという言葉ともに投げ渡した。」
つまり、最期の時に恋人へ勿忘草を「私を忘れないで」という言葉と共に渡した。
この話が勿忘草と呼ばれる由来となっているという説があるそうだ。
けど、この日記のおかげで僕はあることが分かった気がするよ。
彼女は最後まで、僕との思い出を覚えていてくれたんだね。
「ありがとう。汐里。」
バラと勿忘草 5の遣い @cat7fish3
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