公家顔君と木綿ちゃん
公家顔君と木綿ちゃん2
さて、こちらも完結したというわけで、早速何やら語りにやって参りました!
こちらを読んでくださってる方は、本編は読了されてますでしょうか? 本編というか、1の方も読んでくださってますか? 大丈夫ですか? いきなりここでネタバレ踏んで「てめぇ宇部この野郎」なんてコメントしないでくださいね(笑)
というわけで、2021年1月に完結してから、2年半以上寝かせまくった続編でしたが、思った以上にたくさんの方に読んでいただいて感無量です。何なら1未読の方もね、もりもりと読んでくださったりしてもう。
おい、これは夢か? と何度も頬をぶっ叩きそうになりましたが、まぁそれは置いといてですね。そう、裏話というか、誕生秘話というか、別に秘めてもいない話ですけど。
とにかく、1を書いている時のことです。書いてて思ったんですよね。
「おい、まさかと思うけど、小暮君の出番ってこれで終わりなのか?」
って。
この『公家顔君と木綿ちゃん』はですね、主要キャラは三人なんですよね。『公家顔君』こと柘植君と、木綿ちゃんと、そして恋愛軍師のトンちゃん。小暮君はこの柘植君の親友ポジなわけですけど、同じく木綿ちゃんの『親友ポジ』であるトンちゃんがあの無双振りに対して、こっちはほんの数話しか出番がないわけです。
ですが、読者様もね、思ったんじゃないかと思うんですよ。
「小暮君、めっちゃ良いキャラじゃない?」
って。実際、小暮君良いキャラって言って下さる方もいましたし、トンちゃんとくっつけば良いのに的なコメントもあったはずなんですよ。いや、私もね? 実は最終的にここもくっつくよな、って思ってたんですよ。宇部作品は基本的に近場で次々とくっつきますから。ただ、その過程がその時は浮かばなかったっていうのと、そこまで書いてたらカクヨムコンに間に合わねぇというかね? 1はカクヨムコンに出してたんで。
それで、お遊び短編の方ではちょろっと絡んでるところも書いたりして己のそういう欲を満たしていたりもしたんですが――、って、そう! そうなんですよ。あのね、このタイミングでね、読んでほしい短編があって!
『宇部作品の『書きたいところだけ』集』
こちらのね、
柘植君と木綿ちゃんのハロウィン 前編
https://kakuyomu.jp/works/16816452218341978917/episodes/16816700427169531943
柘植君と木綿ちゃんのハロウィン 後編
https://kakuyomu.jp/works/16816452218341978917/episodes/16816700427171341515
これです!
既に読んでくださってる方もいると思うんですけど、いま読んだらまた違う味わいがあると思うんでね?! もちろん柘植君と木綿ちゃんの話なんですけど、トンちゃんと小暮君の絡みもあるんですよ! 2を踏まえてちょっと読んでみて! もちろん未読の方もぜひぜひ!
って、そう、それでですよ。
1完結後、最終話のコメント欄でですね、私のエッセイでは『有識者』枠でお馴染みの結城藍人様(もう勝手に名前出しちゃうけど)から、
『完結お疲れ様でした! 面白かったです!!
……そして、紹介する親友ってどんな人かなと興味を持ったトンちゃんが、こっそり後をつけてきて(あるいは先回りした本屋で)バッタリと彼女に出会ってしまい、そこで間違えて男扱いしたところから始まるドタバタラブコメディってスピンオフを期待しちゃいけませんかね?(笑)』
これだ――! って。
オイ、これだろもう、って思って。
もう書くっきゃねぇよ、そしたらよぉ! って盛り上がって、書き始めたんですよ。完結後すぐなので、2021年のたぶん2月とかそれくらいだと思うんですけど。
いや、わかります。
じゃあ何で2の公開が2023年の9月なんだよ、ってね。言いたいのはそこでしょう? 途中で詰まっちゃったんですよ。そんで詰まってるうちに他のも書きたくなっちゃったんですもん(笑)
でも、どうしてもどうしても書きたくて仕方なくてですね、ちょいちょい書きかけを読み返してはちまちま続きを足していったりしてですね。そんで2023年の7~8月にですね、いきなりエンジンがかかって、っていう。
今回、2を書くにあたって、とにかく自分の中で決まっていたのは、トンちゃんと小暮君をくっつけること。完全にカップル成立エンドまでいかなくても、ほぼ確エンドにしよう、ということでした。ラブコメはオチが決まってて良いですね。大事なのは過程よ。
それで、そう、その大事な大事な過程ですけど、やっぱりトンちゃんと言えば、言わずと知れた最強の恋愛軍師なんですよ。まぁ、少女漫画のベタな展開を参考にしてるだけなんですけど(笑)
でもトンちゃんは高女子力男子なので、絶対にファッションとかメイクなんかにも精通しているはずなので、恋に悩むオレっ娘のプロデュースなんてのもイケんじゃね? って思ったわけです。
というわけで今回は『恋愛軍師』ではあるんですけど、なんていうかプロデュース業の方に重きを置く感じでいこう、ということになったわけです。
それで、今回、絶対に書きたかったのは、
・トンちゃんの
・小暮君のちょい乙女部分
・小暮君にガチLOVEのギャル
・色んな意味でボコボコにされる役の馬鹿な男子
・結局ちっとも進展しないメインカプ(柘植&木綿)
ということで、あの一部の隙もないくらいに完璧なオネエであるトンちゃんがついついムキになって男が出ちゃったりとか、和山君が好きなはずなのになぜかトンちゃんのことが気になっちゃって何ならちょっと焼きもちやいちゃう小暮君なんかも入れてみたわけです。もうね、楽しい楽しい。
小暮君ガチLOVE勢の姫ちゃんは実らなくて可哀相ですけどね、でも小暮君とはたぶんこれまで以上に仲良くなれたし、師匠とも楽しく過ごせているので良いんじゃないですかね。元ヤン疑惑がありますが、素直で良いギャルなんですよ。まーた口の悪い元ヤンみたいな女子を出してしまいましたね。またか宇部、って思った方もいたのではないでしょうか。こういうブチ切れ女子が好きなんですよね。
そんで、最初の段階ではこのボコボコ枠は和山君でした。もういかにも、っていう偏見の塊男子の予定で、オカマオカマ連呼したり、同性を好きになるのはおかしい、みたいな。坂崎のポジですね。でも小暮君はそれを知らなくて――っていう。だけど、補欠君が一人で練習するわけない(するかもしれないけど)って思ったのと、もしするとしても手伝いで女子を二人も誘わねぇよな? って思ってですね、もう一人増やしたんですね。ほら、2対2ならね? 合コン的なアレで。果たしてバスケの自主練に手伝いが必要なのかは置いといて。
あと、男子二人に小暮君を襲わせて大変! ってところにトンちゃん登場! っていうとんでもない案もあって。でも、書いてるうちに姫ちゃんが何か良いキャラになりつつあったものですから、よし、こいつも巻き込んでやれ、って。
終盤のバスケ対決も本当はトンちゃん&小暮君チームVS補欠組でした。が、「タイトルが『公家顔君と木綿ちゃん2』なのに、あのカップルが全然出て来ないのもどうなんですか宇部先生?」って脳内の読者一号が騒ぎ出したんですよね。
よし、柘植君を動かそう。
そしたら木綿ちゃんも「柘植君カッコいー!」ってなってハッピハッピフゥッフー! じゃん、って。やっぱりね、タイトルにある以上、彼らがメインカプなのでね? これはほら、あくまでもスピンオフっていうか。
そんな感じで安定の行き当たりばったりプロット(それをプロットと言わないのでは)でどうにか完結までこぎつけました。そんな感じで書くから10万字とか行くのよルパン。ほんとね、コンテスト関係ない話なのに私は何をやってんでしょうね。
ただ、ずーっと寝かせていた作品をどうにか完結まで持って行くことが出来て私は本望です。
皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか? 感想などなどいただけますと、次の作品への励みになりますし、あと、ついうっかりそれに乗っかってマジで書く可能性もあるので、ぜひ。宇部さん、それに関してはマジで前科たくさんあるから(笑)
続編を期待してくださった方々、本当にありがとうございました! そして、上にも書きましたけど、結城藍人様、もうほぼほぼあのコメントが引き金でした! ありがとうございました!
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