不思議な色との出会い。
私が、他の人とは違う「色」というものに気付いたのは中学3年生の夏。
図書室の掃除は涼しいから楽だよね。なんて言いながら同じ掃除場所を担当するグループの中の友人と掃除に向かっていた。
本が好きな私は掃除をしているフリをしながら新しい本を探していた。
よし、次はこれを読もう。と思っていると掃除終了の放送が鳴った。
放送が鳴ったらグループで集まり反省をする。
野球部所属のグループリーダーを中心に、きちんと掃除ができたら○、サボったら✖︎など反省を書き、お互いに挨拶をして各自クラスに戻った。
私は5限目の授業を受けながらグループリーダーのことをなぜか思い出していた。
すると脳裏に黒色のイメージが見えた。
ん?と思いながら、何となく気持ちが悪いな。と感じた。
根拠は無いが、嫌だなと思ったので部活前にグループリーダーのクラスに行った。
グループリーダーを見つけ、意味はわからないけど帰り道とか部活中気をつけてね!と伝えた。
こっちの方が意味分からないんだけど。と言われながらも挨拶を交わし私は帰宅した。
次の日、グループリーダーは腕を骨折していた。
噂では野球の練習中にスライディングをしたところ、何故か腕のつき方を間違えたんだそう。
あの黒い色のイメージが嫌な予感を的中させた瞬間だった。
これが私の不思議な「色」との出会い。
ちょっと不思議な思い出話。 @OhaMa2
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