とんだ勘違い野郎の話

1025🔬

第1話

僕の愛しの人はまるで白いアザミのようだ。


一目見て、僕の彼女にふさわしいと思った。

自信家で、努力家で、表情がコロコロと変わるところもすごく愛らしい


そんな愛しの人は僕にだけ気が強い。

何故だろう?照れ隠しだろうか?

嗚呼、そんなところも愛らしい。



最近愛しの人から話しかけられる頻度が少なくなった気がする。

何故だろうか?

あぁ、僕に告白するために気持ちの整理をつけているのか。

告白する前は会話の頻度が減ると聞いたことがある。

僕の愛しの人はどのように告白してくれるのだろうか?

やはり、さらっとカッコよく告白してくれるのだろうか?

今からとても楽しみだ。







おかしい、あれから一週間話しかけられることはなかった。

愛しの人の友達?に聞いたら校舎裏にいるそうじゃないか!

僕を待っているということなのか!!



僕の愛しの人が校舎裏で、誰かにこくはく、

するのを見かけた。

ほおを林檎のように赤らめて、まるでいつしかの僕に対する気の強い振る舞いは嘘だったかのように。

今の彼女はまるでりんごの花のようだ、

僕の目にみえていたあの、白いアザミは枯れてしまったのだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

とんだ勘違い野郎の話 1025🔬 @102533Abc

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ