このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(149文字)
薄暗い木造建築の半ば閉ざされた空間。階段の上から下を見下ろす。そこには闇が。幼子は無垢でいて残酷だ。残酷を理解して尚、感情を重ねる術をまだ知らない。真っ暗な闇へと続く瓦解。その先には一体『何』が待っているのか。それは罪なのだろうか、それとも…。
「錆びた古いネジが階段の隅に転がっていた」懐かさを覚える状況から、主人公がとる選択により物語の歯車が動き出す。……一体だれがだれを殺したのか?簡潔な文章で現わされたホラー短編です。最後までお読みいただくと余韻が堪らないと思います。週末の読書のお供に、是非お勧めいたします!