変則的なスタートから痛快な展開へ

異世界転生ものとしてはやや異色の始まり方をしているな、というのが最初の印象でした。しかしながら、読み進めているうちに確かにこれは異世界転生ものだなと思うようになり、それ以上に主人公一家のハチャメチャさにスカッとさせられました。
歯に衣着せぬ物言いと、それを押し通すだけの実力がある登場人物というのは、それだけでとても格が高いと感じられるものです。のみならず、「異世界転生ものだけど、この親にしてこの子あり」に説得力が出てしまう良い塩梅。そんな主人公に惚れこんでしまう女の子など、王道と王道から少しズレた設定や展開がクセになる。そんな作品です。