16
あなたのことがよく見えない。
そんな日も、私にはたまにはあった。
谷龍子と山根美鷹。
二人は友達だった。
世界で一番大好きな友達同士だった。
それはとても風が強い日だった。
時刻は夕方。
世界は真っ赤な色に染まっている。
そんないつかの小学校の帰り道。
「龍子ちゃん!」
喧嘩のあとで一生懸命になって怒って先に帰ってしまった龍子に追いついて、勇気を振り絞ってそう大きな声をかかると、龍子はちゃんと美鷹のほうを振り向いてくれた。
輝くような笑顔と一緒に。
蛇の娘 終わり
蛇の娘 雨世界 @amesekai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます