日々、ひとコマ。

日々、ひとコマ

相棒はぬいぐるみですふにゃふにゃで朝はベッドの下で仰向け

置時計あるにはあるが頼りなくスマホ、テレビへ信頼を置く

ゴミの日の捨て場はどこか騒がしくTシャツ、カラス、多分リーマン

頭いいカラス横目に部屋戻る我出すごみはきっと安心

洗濯をすれば世界は海になるガタンゴウンと渦巻の中

干すときにコツがあるかと君は聞くそれっぽいならいつか乾くよ

家庭では洗えぬものを抱きかかえ走る人々クリーニング屋

溜めこむと辛くなるのは知っている洗濯山をボンヤリ登る

気のせいと思いたかった視界端なにかシュンシュン動いてますね

ティッシュからすばやく消える羽虫にも名前あるかな忘れちゃうけど

虫退治終わった後が恐ろしく黙り掃除機無心になって

隅によりひっそり暮らす埃あり終わりの音が響く一室

さあ今日も出かけようかな日常へ変わらぬ街の中へ溶け込む

この街は広く全てを知らないが犬の散歩が多い気がする

部屋のものすべてが熱い暑さ故水道水も自我を無くして

ボタン押しサウナ部屋から水風呂へ加減難し布団をかぶる

いつまでもお風呂がうまく入れられず今日も溢れて滝つくりだす

もう慣れたお湯だったはずシャワーからいつも突然出てくる水に

人の声しない住まいに慣れました今やテレビはBGMで

憧れは海見える家夢の中今は都会のビルのはざまで