狭い狭い部屋の中

白川津 中々

◾️

休みが終わる夜、そろそろ寝るかという頃合いに雨が窓を打った。

憂鬱な気分が反映されたかのようなタイミングでの降雨は自然と俺をロマンチストにさせた。頭の中で運命とか人生とか、そういった不定形で掴みどころのない議題について見解を広げていき、満足していく。議題が変わる度、結論と過程が消え失せているのを承知しながら。



気がつくと雨はやんでいた。

思考もあらかた終わり、ようやくベッドに入る。予定より2時間遅く、寝不足確定。哲学は雨とともに去り行く。そして朝に後悔するのだ。どうしてもっと早く寝なかったのかと。この狭い部屋は、あまりにも人を悩ませる。

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狭い狭い部屋の中 白川津 中々 @taka1212384

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