絵描き差別

ユダカソ

絵描き差別

この国では「絵を描いた方が悪い」のだ。


自分の好きな絵を描いても、誰かが気に入らないなら思い切りけなしても構わない。


なぜなら「描いた方が悪い」からだ。


けなされたくなければ「描かなければいい」のだ。

それでもなお描くということは「けなされたい」ということだ。


だから人々は誰かの絵をけなし続ける。


その人がどんな思いで誰のために描いたかなど関係なく。


絵は「描いた方が悪い」。

嫌なら描くな。

何も表現せず、じっとしていればいいのだ。


そうすれば、

今度は「無能」とけなされます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

絵描き差別 ユダカソ @morudero

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ