引き込まれる恐ろしさ

巨大生物VS人間、悪夢VS殺人鬼、怪獣VS怪獣、宇宙生物VSハンターetcetc
と、対決する作品は多い。
多いが、この作品の目玉は異常VS狂人集団の図式。
どっちがまともだなんて語るのは無意味、どっちがマシなんてのもまた。
誰もがまともに狂っているとしか読み解きようがない。
何より恐ろしいのは、その文章。
緊迫感の緩急があり、続きを気にかけさせる引き込ませ方が巧妙である。
いつ誰がどうなるのか、先がまったく見通せない。
見通せないからこそ、それが怖さと緊迫感を与えてくる。
怒涛波濤の緊張感がお望みならば、ぜひご拝読であれ。

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