File.149 兄と妹②
忙しくてあまり書けませんでした…すみません!!
「…一つ聞いてもいいか?」
「何?」
「母さんと父さんのこと…どう思ってる?」
「…お兄ちゃんの事を私も悪く言っちゃったから、あまり言えないんだけど…お父さんは責任から逃れてるって感じがするかな…お母さんのことは、私もあまり知らないから言えないんだけど、もし悪いことをして逃げているんだったら捕まって欲しいと思ってるかな。」
「…」
妹はひたすらに病室の一点を見つめている。そこには花が飾ってあった。
「花なんていつ飾ったの?」
「ううん…私が飾ってくれたんじゃなくて、看護師さんが飾ってくれたんだ。私が目を覚ましてからお兄ちゃんが来るまでの間に、買ってきて飾ってくれたんだ」
「そうなのか…後でその看護師さんを紹介してくれないか?」
「看護師さんを?」
「そうだ。俺はその人にお花の代金を渡さないといけないからな。」
「看護師さんは、代金はいいって言ってたよ?私も返そうとしたら、止められちゃって…」
「俺からも看護師さんに話をしてみるよ。花を買ってきてくれたのに、なにもお返しできないのはちょっと違う気がしてね…」
「多分この後、私の様子を見に来るはずだからその時に話してみれば?」
「そうさせてもらうよ…」
それから俺と妹は時間を掛けて最近のことについて話した。面会時間終了まで話してみたが、不思議と以前までのような辛さは感じなかった
そして面会時間終了になり、病室を出ると1人の看護師が入ってきた。
「あの患者さんのお兄さんですか?妹さん目が覚めてよかったですね!!」
「あはは…そうですね。お姉さんが、病室の花を買ってきてくれたんですか?」
「そうですけど…もしかしてお花苦手ですか?」
「そういうわけじゃなくて…どれくらいかかりましたか?」
「お金のことは気にしないでください!!私が好きで買ってきたので!!」
「そういうわけには行きませんよ…」
「良いんですよ!!お兄さんは、お花は好きですか?」
「俺は花好きですよ。妹は花が好きかどうか知りませんけど…」
「妹さんはお花好きだって言ってましたよ!!」
「そうなんですね…妹とはあまり仲が良くなかったもので…」
「そうなんですか!?お兄さんは妹思いって感じがして私は好きですね」
「そう思ってくれて嬉しいです。綺麗なお花を買ってきてくれたお礼としてこれを貰ってください。」
俺はお金を彼女に渡した。あの花はとても綺麗だった…
後日あの花が気になって、調べてみた…
「へぇ~こんな名前の花だったんだ…」
今度看護師さんにあったら、俺も花を渡してみようかな?
今日も見てくれてありがとうございます!!
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