File.146 治療②
「そのとおりです。以前貴方のことを視界に入れただけで倒れてしまったと聞いています。」
「それなら私と会わないほうが良いよ…わざわざ傷つく必要はないじゃん?私のことなんて無視して自分の事だけを考えて過ごせばいいじゃん」
「翔太は君と話をしたいと先程言ったね。あれは本当のことで、彼にも疑問があるんじゃないか?」
「疑問?」
「内容はわからないけどね?でも俺は一つ疑問があるよ」
「教えて。答えられるものだったら答えるから。」
「…それじゃあ言わせてもらうんだけど、どうして君は翔太の事を追いかけたんだ?」
「私も上手く説明できないんだけど…つい最近まで冷たくて暗い海の中にいるようだったの。その中にいる時はどんなに命令をしても、体がその通りに動いてくれないの。このことは理解しなくて大丈夫です。」
「分かりました。それじゃあその行動を含めた、翔太に関わる行動は…」
「私の望むものとは違うの。私が望んでたのは会話による解決で、会ったら謝罪をするつもりだったの…」
「翔太も貴方とはなんとかして仲直りしたいと思っています。ここでしっかりと翔太と話し合うことが今は一番大事だと思いますよ。」
「そうですね…」
「貴方のことが心配なんですよね…以前見た時の姿とはかけ離れているせいで、最初は本当に合ってるのか心配になりました。」
「やっぱり変わってますよね…髪だって手入れできてないし、他にも…」
「まぁまぁ落ち着いてください。とりあえず今君に必要なのは十分に落ち着ける時間と、精神の安定です。下手に関わっていると、また危険な状態になってしまう可能性があるので毎日20分程だけお話をしにここに来させていただきます。」
「分かりました。…弁護士さんに一つ質問してもいいですか?」
「良いですよ。答えられるものに限りますが…」
「ありがとうございます。弁護士さんは私のことを恨んでないんですか?年が離れているとは言え、お兄ちゃんと友達なんでしょう?恨みみたいのがあればそれも全部受け止めたいと思ってて…」
「正直に言うと、最初の方は感じてたさ…両親が信じなくても妹くらいは信じてくれるんじゃないかっていう期待が弾き飛んだ瞬間だったよ…でも、今は恨みとかはないかな」
「本当に今は恨みとかないの?」
「ない。というか、君に恨みを言ったって過ぎたことは過ぎたことなんだ。そんなに気にする必要はないよ。」
私のことを恨んでいるって言って罵ってくれれば、この胸の中の霧も少しは晴れると思ったのに…
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現在更新している作品は三作品ですが、何かしらの原因で更新できない日が続く可能性があります。その際は、『こいつなにか問題でも起こしたのか?』って感じで見守っててください。
若干眠い中で作成中なため、おかしいところがあったら、コメントにて教えていただけると幸いです…
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