File.143 イモウトとの対話④(魁戸視点)
「翔太一つ話があるんだが…良いか?」
「何?どうかしたの?」
「俺はさっき、君の妹がいるであろうマンションのところを見てきた。見てきたんだけど…少しこれを見て欲しい。」
「これは?」
「俺がマンションの前で取ってきた映像だ。そこには妹が写っているんだが…君の妹の精神がまともとは思えないんだ。だから、彼女と話すなら大人を数人連れて行く等工夫をしないと不味いぞ?」
「こんな酷いことになってたなんて…」
「酷い状態なのは間違いないが、今行けば確実に厄介なことになるぞ。行くのを止めようとはしないけど、忠告はする…今行くのはやめて彼女の精神状態を良くしてから話すことをおすすめする。」
「忠告はありがたいんだけどさ…精神状態を良くするって言うけどどうするつもりなのさ?」
「とりあえず病院に連れていくことが一番良いと思うぞ。そうすれば正確な情報も知ることができるし、なにより翔太と同じように苦しんでいるのかも知れないじゃないか…翔太が恨んでいるのも知っているけど、ここは少し耐えてくれないか?」
「俺だって、別に彼女のことを嫌いってわけじゃないんだよ?ただ少し文句を言いたいんだ…どうしてあの時俺の事を信じてくれなかったんだ!!ってね…もちろんあの両親達が原因なんだろうけど、流されてしまう彼女にも責任の一端はある。」
「それじゃあ最終的にどうするのか決めて欲しい…彼女を病院に連れて行って、まともな精神状態にしてから話すのか、それとも強行して今のこの異常な精神状態で話を聞いてもらうのか…選んでくれ。」
「…正直ここまで酷くなっているとは思わなかったし、流石に可哀想に思えてきちゃったんだよね…だから、一度彼女を助けてあげたい。」
「つまり、病院に連れて行って精神状態を直してあげたいという解釈であっているのかな?」
「うん…どんなに酷いことをされたとしても妹だし…もちろん治療が終わったら話をするけど、俺にも課題があったんだ…」
「課題ってどんな?」
「言葉で説明するよりも実演するほうが良いかも…ちょっとついてきてくれない?」
「良いけど…」
そうして翔太が歩いていくのは、妹がいるであろうマンションの方角だった。しかし、家を出て道路に出た後、数歩歩き始めたところで息切れしているようだった…
「どうしたんだ翔太!!体調が悪いのか?」
「違うんだ…これが今抱えている課題で、マンションの方に歩こうとすると歩けなくなっちゃうんだ…これを改善しようとここ数日頑張っているんだけど、これ以上進めなくて…」
「歩けないのか?」
「そう…どう表現するのが正しいのかわからないけど、とりあえず分かっていることはこれ以上進めないことだけなんだ…」
「わかった…それじゃあ俺は数人の大人と、説明をしてくるから少し待っていてくれ。」
俺はスマホから電話を知っている人達に掛けた…数人の人が協力してくれることになり、翔太の妹さんを病院に連れて行く計画を実行しようとしていた…
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遅れてすみません…
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