File.140 イモウトとの対話

いづれこうしなければいけないことは分かっていた…イモウトと話すためには俺の中に存在している人格達と話し合いをしなくちゃいけない…俺一人だと話している最中に倒れてしまうかも知れない…


もし倒れてしまえば、そこでイモウトとの対話は終了…もしかすると今後一生話すことができなくなるかも知れない。それだけは避けなければ…


「なぁ…どうしてあの時勝手に出てきたんだ?」


『…』


「沈黙するのは良いけど、答えてくれないかな?君がおじさんに何を伝えたのかはわからないけど、悪いことじゃないんだろ?悪いことじゃないなら教えてくれてもいいじゃないか…」


『主人格であるお前が今やりたいと思ってることだよ。それについて協力をお願いしたんだ。』


「協力?一体どういう事だ?」


『例えばの話になるが…お前は自分の状況を理解できているか?』


「自分の状況?俺が今どんな状態でいるのかって話か?」


『そうだ。体に異常があったりとかしないか?』


「特にない気がするけど…なにかあるっけ?」


『妹がいるであろうマンションの方角に向けて歩いてみろ…どうだ?歩けるか?』


「どうして歩けないんだ?他の方角に行くことはできるのに、どうして…」


『お前の心が拒否しているんだろうな…こんな事を言うのはあれだが、妹と話をするんだったらその拒否反応のようなものを改善させる必要があるぞ?それと、万が一襲われた時の対処法も考えなければいけない…やらなくちゃいけないことは山積みだぞ?』


「やらなくちゃいけないことはたしかに多いけど、俺は妹と話がしたい。話して解決したいんだ!!」


『前から思ってたんだけどさ…具体的に何について話すつもりなんだよ。そんな話たいんだったら、言えるよな?』


「もちろんさ。俺が妹とあって話したいのは、これからのことだ。父さんや母さんを失った俺らに残された道は数個しかない。1つ目はおじいちゃんであるあの人に頼ること…これは良くないと思っているが、最終的に選ぶのは彼女だ…その選択も聞きたい。」


『なるほど?それじゃあ他の道についても教えてもらおうかな?』


「2つ目は過去のことすべて洗い流して、一緒に生活することだ。これに関しては俺が我慢すればいいだけの話だし、特に問題はないだろう。」


『問題はあるぞ。その方法の場合、身を守ることも出来ないし、なにより自分の心をまたすり減らすことになるんだぞ!!』


「分かってるよ…でも、俺にとって一人しか居ない妹だってことには変わりないんだよ…だから、彼女とずっと喋らないのはダメだと思ったんだ。」


『問題は多いぞ…お前のその行動を取った影響で一番面倒なことに巻き込まれるのは魁戸だ!!せめて巻き込まないようにしてやらないと可愛そうだぞ!!』


「さすがに勝手に居なくなったりとかはしないけど、相談だけでもしてみようかな…多分ダメって言うと思うけど…」


とりあえず魁兄に相談をしてみるか…最近は機嫌がいいのか分からないけど、俺と話す時も結構楽しそうだから話すなら今だな!!










今日も見てくれてありがとうございます!!


皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!


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またまた深夜テンションで書いていたのでおかしいところがあったら、コメントにて教えていただけると幸いです…

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