File.139 魁兄⑥

「復讐ね…私も一度復讐心が芽生えたことがあるよ。あれは私が学生だった頃かな…中学生の頃からいじめられ続けて、一年くらいすると飽きたのか知らないけどイジメをしなくなったんだ…やつらはイジメをしていたことなんて忘れてのうのうと生きているんだろう…私にはそれがどうしても許せなかったんだ。」


「…」


「翔太君…君には私のようにはなってほしくないんだ。だからどうしても聞いて欲しい…復讐を否定するつもりはサラサラないし、私だってイジメをしてきた人間に対して暴力という形で復讐をしたんだ…だけど、復讐をしても後味が悪いだけだったんだ…」


「おじさん。話をおるようで悪いんですが、一つ聞いてもいいですか?」


「なんだい?」


「復讐は自分に被害を加えてきた人間に対して、平等にくだされるべきなんですよ。自分だけ被害を被ってるのに復讐をするなというのはおかしいですけど、どれだけ憎んだりしていても暴力をしてはいけないというのは理解しているので大丈夫です。ようやく辛かった事すべてが終わるんですから…」


「君はまだ、復讐対象でも居るのか?」


「えぇ…妹がいるんですよ…」


「妹か…君は苦労していそうだな…家族はバラバラになってしまったんだろう?」


「そうですね。父さんは責任から逃れるためなのか走りませんけど、一応反省しているみたいでしたね。北海道に居るらしいですよ?母さんは殺人なんて馬鹿なことをして警察のお世話になっていますね。馬鹿な親です。」


「この話題は振らなかったほうが良かったかな…話している君の顔が歪んでいたから、辛いんだろう?」


「…そうなのかもしれません。あんな馬鹿なことをしても、一応は親ですし何度も話してきましたから…どうしても恨みきれないんですよね」


「そうか…翔太君自身も辛かっただろうけど、これからの自分の人生を満喫できるように頑張りな?」


「満喫できるかはわからないですけど、これで最期なんですよ…後は妹と会話できれば良いんです。」


「どういう事だ?翔太君は妹と会話できればそれで良いのか?」


「言ってないことがありましたね…」


「急に雰囲気が変わったけどなにかあったのか?」


「ふぅ…長くは続かないですけど、一つだけお話します。俺はこの体にいる他の人格です。先程の件で一つ相談があります!!なので、変な内容の連絡が来ても気にせずに返答してください。」


「え〜っととりあえずわかった…いちおう常時連絡がきたら分かるようにしておくからいつでも連絡をしてきてくれ。」


「ありがとうございます。もしかしたら協力して貰う可能性がありますから、その時はよろしくおねがいします!!」


「わかった。」


「ん…あれ?いつの間にか体の位置が変わってる気がするな…俺の身に何が起きたのか分かりますか?」


「特に問題はなさそうだったぞ?安心してくれて大丈夫だ。」


「そうですか…」


もしかして、他の人格が勝手に出てきたのかな?後で調べてみよう…








今日も見てくれてありがとうございます!!


皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!


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現在更新している作品は三作品ですが、何かしらの原因で更新できない日が続く可能性があります。その際は、『こいつなにか問題でも起こしたのか?』って感じで見守っててください。



これも若干、深夜テンションで書いていたのでおかしいところがあったら、コメントにて教えていただけると幸いです…

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