File.137 魁兄④
「お久しぶりです!!病気の方は大丈夫ですか?」
「おお!!懐かしいね〜病気の方は安心してくれ!!病院の方で手術をしたんだし、下手に動かなければ大丈夫だって言われてるからな!!」
「父さん!!病気ってなんだったのさ…めちゃくちゃ元気じゃん」
「病気にはなったぞ!!ただ、回復するのが早かったのかも知れないな!!」
「回復って…父さんは相変わらずだな〜」
「いや、相変わらずっていうかついこの前も電話で話しただろう…だからそんなに布佐市ぶりというわけじゃないだろう?もちろん翔太君とは別だけど…それよりも翔太君…大丈夫だったのかい?事件に巻き込まれてしまったと聞いたんだけど」
「その件については、魁兄が助けてくれたので大丈夫です!!ただ、今もちょっと…」
「もしかして俺みたいに病気になっちゃったのか?それだったら、すぐにでも治療しに行こう!!お金なら出してあげるから心配しなくてもいいぞ!!」
「父さん…翔太のはそういうような病気じゃないんだ…正式名称を言ってもわからないと思うから、簡単に説明するけど多重人格って分かるかな?」
「知っているぞ〜確か1人の人間の中に、他の人格が混在しているって感じだったはずだ。それでそれらの人格が、体を乗っ取って勝手に行動することがあるとかも聞いたことがあるな…」
「翔太の状態はまさにそういう状況なんだ。だから、病気とかそこら辺はあまり刺激しないであげてくれ…」
「そうか…翔太君も辛かったんだろうな…今後は安心してすごしてくれ。もしなにかしたいことがあるなら、言ってくれれば手伝うことだってできるからな…なんでも一人で抱え込もうとはしないでくれ」
「一人で抱え込まないように、相談することにするよ…いつも助けてくれてありがとうございます」
「良いんだよ。俺みたいに年を取ってきているような人間は、君や魁戸みたいに未来がある有望な子達を助けてやることが使命なのさ」
「父さんそれはないから安心して。自分のことは自分でできるし、翔太だって自分でできるさ…自立するのだって大切なんだぜ?」
「そうかな〜俺は自立することはたしかに大事だと思うけど、甘えていいと思うんだよ…俺らにとっては魁戸はいつまでも子供だし、翔太君だってそうだ…例え俺と母さんの子供じゃなくたって関係ないほどにね…」
「ありがとうございます。学校は上手いことやっているので大丈夫ですよ!!最近はテストでもいい成績を取ることが出来ましたし、今後も問題なく行けると思います!!」
「学校でのテストの成績は非常に大事だぞ〜俺はテストを重要だと思って無くて適当に受けていたから、最終的にはへんてこな大学に行かなくちゃいけなくなったんだ…魁戸は俺の話を聞いてどう思ったのかはわからないけど、こうやっていまじゃ弁護士として働いていてとても誇らしいよ…」
「恥ずかしいから止めてくれ!!」
魁兄が焦っているところを見ることは殆どないから新鮮で面白かったな〜
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