File.132 謝罪③
俺が帰ろうとしたところ、後ろから声をかけられた…
「なぁ…菊池…」
「君は…足立か?」
「あぁそうだよ。菊池は上手くやっているか?というかこの前あったけどな…」
「たしかにこの前あったね。足立君はまだこの部活でやっているんだね。」
「うん…俺は特段頭がいいわけでもないし、運動だってできるものは限られてる…だからこの部活を止めたりはしないよ。」
「そうなんだ…それならさっきも言ったけど、先生が1人でも居たほうが良いよ?例え生徒たちで対処できるものだとしても、先生が居たほうが良いんじゃないかな?」
「でもさ…帰るタイミングの先生が偶に見てくれるんだけど…それでもダメかな?」
「だめに決まっているだろう?顧問の先生は代わるだろうからその先生が、変なことをしなければ良いんだけど…」
「わからない…その先生が俺等を見てくれるとは限らないだろうし…それに、見てくれたとして真面目に指導してくれると思うか?問題を起こす可能性がある部活をしっかり見てくれる人が、この学校にいるとは正直思ってないんだよ…」
「そこに関しては俺も同感するよ。ただ、部活をこれからもするなら絶対に先生がついている方が良いぞ。問題が起きる前に先生に居てもらえるようにお願いしな?」
「…教頭先生とかに頼んでみようかな?」
「まだ教頭先生なら可能性があるんじゃない?他の先生は正直可能性ないだろうな…」
「教頭先生以外は皆おかしいんだよな…言いにくいんだけど、どこかおかしいと言うか…」
「それに関してはもうしょうがないだろう…この学校の体制に毒されちゃったんだろうし…おそらく他の学校に勤務することになったとしてもすぐに首にされてしまうだろうね…それくらい酷い教師しか居ないからね…」
「…もう一度謝りたい。あの時はすまなかった。」
「急に謝らないでくれ。それに、君は一度誰よりも早く謝罪してくれただろう?例え、あの時君とあったのが偶然だったかも知れないが、それでも謝ってくれたのは君が初めてだったんだよ…だから君は特別に許すことにしたんだ。君は俺に直接的に何かをしたわけじゃなかったはずだしね?」
「…」
「どうして君がそこまで俺に謝りたいのか走らないけど、俺は君のことを許したよ。だから、君はこれからのことを考えて生活しな。正直この学校を卒業するよりも絶対に、他の学校に転校して一年浪人したとしてでも卒業したほうが良いぞ。この学校の評価は調べなくても分かるかも知れないが、最底辺にまで落ちている…こんな所を卒業したなんて他人に言えないだろう?」
「確かに色々問題を起こしているこんな学校に居ても意味がないよね…でも、転校なんて…」
「転校には多少の手続きが必要だったはずだが、親と一緒にやれば問題ないだろう…親には転校したいって説明をすれば大丈夫だと思うぞ?」
「そうだね…親に相談してみてこの学校から、転校することにするよ。」
「その方が絶対にいいと思うぞ。自分の未来のためにもお願いします!!って感じで言えば親も何も言わずに転校させてくれると思うから試してみてくれ。」
「わかった!!それじゃあ俺はこのまま練習することにするよ。俺のことを許してくれてありがとう。」
俺は彼のことを特別に許したというわけじゃない…ただ単純に一番最初に謝ってきて比較的真面目そうだったから彼を許しただけであって、別に他の人が最初に謝ってくればその人を許しただけだったし…それに、彼を特別扱いしたわけじゃない…
真面目君だったら、恩を仇で返すことはないだろうしね?
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