File.130 謝罪
野球部が練習している所への入場許可をもらったところで、俺は教頭と一緒に行くことにした。本当なら教頭と一緒に行きたくもないが、今の野球部の惨状を知ってもらうためにも同行してもらおう…
信じて部活を任せていた職員が変なことをしていたら悲しいだろうな〜野球部は俺が訴えなければこれからも成長していた可能性もあるのに残念だ…あの事件に関しては俺も悪いところがあると思うけど、俺のことを責めるのは違うよな〜
というわけで教頭先生と一緒に来たわけだが…現在、野球部は休憩しているみたいだ…スマホを見たり漫画を読んだり散々やっているみたいだ
「君たち一体何をやっているのかね!!今は部活の時間だろう?スマホや漫画を見て何をやっているんだ!!休憩だとしてもスマホや漫画を見るのはおかしいだろう!!」
「どうして教頭が…それに菊池まで居るじゃないか!!戻ってきてくれるのか!!」
「何を言ってるのかわからないんだけどさ…学年主任は何処に行った?というかいつも部活は先生が居ないのか?」
「先生はいつもいないぞ?菊池も知っているだろう?」
「何?いつも学年主任は部活を見ていると報告を受けているのだが…どういう事だ?本当に学年主任はこの部活を見てないんだな?」
「そうですけど…どうかされたんですか?」
「どうされたもこうもないだろう!!生徒である君たちが倒れたらどうするつもりなんだ!!学年主任が何処に居るのか言いたまえ!!」
「はっはい…学年主任は出張があるので、多分もう少しで帰ってくると思います…一応、一回は帰ってきたんですけどその後すぐに何処かに行ってしまったんです…」
「ほう…ちなみに何処に行くのかとかは聞いているか?」
「確か…スーパーに行ってくると言っていました。なんでも今日の夜ご飯を先に買ってくるとか…」
「何?夜ご飯を買ってくるだって?学年主任はふざけているな…あいつは降格処分と、謹慎を言い渡そう…そうすれば多少は反省してくれるだろう…」
「教頭先生?俺等も一つ聞きたいんですけど…どうして菊池が居るんですか?もう他の学校に行っているという噂も聞きましたけど…それは嘘だったんですか?」
「そういうのは本人から聞いてくれ…後は頼んでもいいかな?」
「良いですよ?ここからの話は正直教頭に聞かれたくありませんでしたから…むしろどうやって追い払おうか考えていたんですよ」
「あはは…」
「それでは教頭先生ありがとうございました。今後二度と関わることはないと思いますけど、これからのこの学校の成長に期待します…」
「そうか…ありがとう」
俺が許したわけじゃないけどなんか感謝して帰ってしまった…それじゃあこっちもこっちで片付けるとしようか!!
「久しぶりですね?先輩と後輩と元同じ学年の方々」
「菊池!!帰ってきてくれたんだな!!また一緒に甲子園を目指そう!!俺等ならやれるよ!!」
「先輩…何か勘違いをしていませんか?俺が先輩たちにわざわざ会いに来るわけがないでしょう?今回は先輩たちに謝ってほしかったんですよ」
「俺等が謝る?」
「そうですよ?忘れもしませんよ…俺の才能が妬ましいとかいってやっていたのを直接聞きましたよ?監督…いや、元学年主任が言ってくれましたよ?」
「何を言っているんだ?俺等が菊池のことを妬ましいなんて思ったことあるわけないじゃないか!!だって俺らの夢を叶えてくれたようなものじゃないか!!なぁ皆!!」
「そうだよ!!菊池くんの才能がすごいな〜と思ったことはあれど、妬ましいとか恨みの感情を抱いたことはないよ!!」
「菊池!!帰ってきてくれよ!!俺等にはお前が必要なんだよ!!」
聞いて呆れるな…心のなかでは俺の事を後輩と思っていたりするんだろう?それに後輩からすれば、一度犯罪をした可能性がある人間だとして偏見を持っている可能性も高いだろう…まぁ冤罪だと証明されたから問題はないと思うけどね?
さて…彼らはどんな声で謝罪をしてくれるのかな?
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