File.129 野球部員②(視点変更)
俺は再び学校の中に入る…すると俺の事をまるで化け物を見るかのように、教頭が怯えた視線で話しかけてくる…
「どっ…どうしてここへ?」
「どうしてって…別に関係ないだろ?俺が好きなように来てるんだから…」
「わっ分かりました…それで一つ聞きたいことがあるのですが…」
「何?俺がここに来たことへの文句?」
「いえ!!そういうことではなくてですね…どうしてここへいらっしゃったのかな〜と…」
「…野球部の事で文句を言いに来たんだよ。どうして改善されていないのかもう一介問い詰めたくなってきたからここに来たんだけど。」
「学年主任の方なら、出張に行っていますので話は私が聞きましょう…それでは野球部が改善しなくてはいけない所は何処でしょうか?」
「教頭が聞くんだ…しっかりとメモを取って渡してくださいよ?もしまた隠蔽しようとしたら…どうなるか分かってるよね?」
「もちろんですとも!!」
「はぁ…それじゃあ1つ目なんだけど、どうして部活中に教師が一人も見てないのか教えてくれないかな?普通は外の部活中の部活問わずに、教師が一人はつくものなんじゃないのかな?だって、倒れたりしたら責任取れないでしょ?」
「…本当に教師がついていないんですね?」
「そうだな。俺が見た限り今日も教師は居ないみたいだったけど…もし練習を覗いた他の人が通報でもしたらどうするつもりだったの?警察にでも連絡がされたら教育委員会も出なくちゃいけないからめんどくさくなることが目に見えてるはずなんだけど…」
「そうですね…確かに生徒の安全を考えれば教師が一人でも居なければ不味かったですね…ただ、部活の担当であるあの学年主任は、部活の方をつつがなく終わらせましたといった感じで報告してきましたね…それを鵜呑みにしていた我々が今回は悪かったです」
「まぁ鵜呑みにしていたあんたらも悪いけど、そこについては今後改善すれば良いんじゃない?あの学年主任がきちんと話を聞いて改善するのかはわからないけどさ?」
「改善するのは難しいかもしれませんね…実際、学校内でタバコを吸っていたという報告に基づいて処罰をしようとした時も、反省をするどころかエスカレートしていましたからね…なんなら、今もタバコを吸っているかもしれません…」
「へぇ〜注意したのに改善しないんだ…精神年齢と肉体が釣り合ってないんじゃない?小学生とか中学生くらいからやり直せば?注意されたんだったら改善するのが普通だろうに…」
俺はわざと声を大きくして言ってみた…これが聞こえてたら面白そうな展開になるけど、仮に野球部の練習場の方に向かって行ってた場合は絶対に聞こえないから、反応はないはずだ…
「菊池君!!そんな大きな声で言ったら、来ちゃいますよ!!」
「教頭…安心してくださいよ。もし俺に手をあげようとするならこれに全てが録画されますから…それを元に訴えることだって可能です。これからの人生を真っ当に歩けなくすることだって出来ますよ!!」
「…」
声をわざと大きくしていったのに反応してくれなかったな…残念だ。今度は目の前で言ってやろうか?
危ない危ない…当初の目的を忘れるところだった。
「じゃあ教頭に一つアドバイスを上げます。あの学年主任を首にしてしまったほうが今後の運営上、楽になると思いますよ。」
「そうですかね…とりあえず校長にも相談してみます。」
「えぇそうしてください…それでもう一つお願いがあるんですけど…良いですかね?」
「どんな事をすれば良いんですか?」
「野球部の練習場に入る許可をください。無断で入ったら、仮に俺が捕まったとしても文句は言えないですからね…」
「はぁ分かりました。少し待っていてください。」
教頭はまだ話がわかる方で助かったよ…さて、彼らが俺のことを見てどんな反応をするのか楽しみだな〜
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