File.127 昔の記憶
どうして、俺はあんなに信じてもらえなかったんだろう…それが俺の心の中で駆け巡っていた。
痴漢というのは確かに卑劣で悪質な行為なのは俺も自覚している。ただ、冤罪かどうかも確かめずに俺の事を責めることは間違いだと思う…
あの時の事を何度も思い返したくはないが、両親なら無条件にとは言わないけど子供のことを信じてくれても良かったんじゃないか?それに、もし両親が俺のことを信じてくれていたらもしかすると妹も…
いやこの話はこれ以上しないほうが良いだろう…なぜかは分からないけどこれ以上この事を考えていたらおかしくなりそうだ…
確か先程の人の話によると、様々な記憶を思い出す上で俺に何かしらの影響が出るかも知れないと言っていたけど…どんな影響が出るのか気になるな…
もし今回の記憶を見ることでいい影響が出れば良いんだけど…
…これが俺の記憶なのか?
俺は現在、真上から子供時代の俺を見ていると言った感じだ。生まれて直ぐの俺は母親の胸に抱かれていた…もし生まれて直ぐの時に戻れるなら蹴り飛ばしてやりたいくらいだ…
彼らがなんて喋ってるのかは、はっきりと分からない…ただ、一部聞き取ることは出来た。
『この子は…の子だ。君は…を…どうしたい?』
『私は…を…したい!!この子…を…けたい』
『そう…君が…俺としては…けど』
『貴方と…の子よ?…に決まってるじゃない』
『そうだな…どうする?』
『私は…貴方はこれから、…でしょ?』
『子供が…なのにすまない…今は…ないのだ』
『今が…何でしょ?頑張ってね?…のためにも』
『あぁ』
聞き取れたのはこれで全てだった…これ以外の会話については激しいノイズのようなものがかかっているせいで全く聞き取ることが出来なかった。
そもそもの疑問になるんだが…ここはどういう物なんだ?人間が元々備えている機能ではないし…俺の体っておかしいのか?
この疑問が解消されるのはいつだろうか…少なくとも俺と話した彼なら知っているだろうから、彼に聞いて答えてくれれば解消されるだろうけど…
普通の人にこんな機能はないだろうから、俺ってもしかして…異常なのでは?
今度魁兄にでも聞いてみようかな?もしかしたら、この疑問に答えてくれるかもしれないし…
そして俺は昔の記憶を見ていた…そこにいたのは幸せそうな表情で眠っている俺と、その横で狂気的に笑っている母の姿があった…
そしてその場面から数分すると、今度は妹?の姿があった…俺に見えている妹は人間の体を保ってはいるものの、何故か皮膚の色が変色して顔も変形している…
直近で見た妹の姿は粘性の化け物だったのだが…俺の認識が変化しているのだろうか?
だけど、妹にはもう近づきたくないな…最近あってないから次にあった時はどんな姿になっているのかは分からない…
もしかすると今さっき見たような姿になっているのかも知れないな…帰り道とかで遭遇しないように気をつけておく必要があるかも知れないな…それと、他の人と一緒に帰るなりして、工夫しないといけないな…
今日も見てくれてありがとうございます!!
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いつも見てくださりありがとうございます!!これからも頑張っていきますね!!
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