File.126 記憶(主人公視点)

俺は気がつくと光に満ちた部屋に居た…正確に言うと、部屋というわけではなく光に満ちた空間といったほうが正しい…かも?


そしてこの空間の中にいると、段々と眠りたくなってくる…目を覚まさないといけないと思ったが、眠りに逆らうことは出来なかった…




俺が次に気がついた時には、目の前には巨大な図書館に居るような感覚に襲われた。


「これは一体…どういうことなんだ?」


『ここは君の記憶を管理するところだよ…記憶貯蔵庫っていうんだけど、君の昔の時の記憶を見たりすることもできるよ』


昔の記憶…どれくらい昔の記憶を見ることができるの?


『そうだね…君が生まれてからの全ての記憶を見ることができるけど、ただ、もしかすると記憶を見る過程で何かしらの影響を受ける可能性があるから気をつけて…』


「あぁ…ありがとう」


『それじゃあ、君が欲しい記憶を俺に言ってみて?俺に言ってくれれば、記憶を調整して君が安全に見れるようにしておくよ』


「う〜ん…そうだな〜」


俺が見たい記憶…それじゃあ生まれてから直ぐの記憶とかは見れるの?


『もちろん!!問題なく見れるよ!!それじゃあ君が求める記憶を探してきてあげよう…ちょっとまっててね〜』


俺はこの謎の光に満たされている空間に、体感数分間包まれていた…そして俺の事を再び呼ぶ声がした。


『君が求める記憶を探してきたよ!!君の子供の頃の記憶を持ってきたんだけど大丈夫かな?』


「生まれて直ぐのものとかもあるのか?」


『そうそう。持ってきたのは生まれてから直ぐの記憶と、それから少し成長した後の記憶なんだけど…大丈夫かな?』


「いや大丈夫ですよ!!俺が知りたかったのは子供の時の俺を、父と母がどう思っていたのかを見たいんですよ…」


『そう言えば君の父親と母親はなんとも言えないような人達だったね…君があの父親と母親のことを気にかけたりする必要はあるのか?正直君にとって不都合な記憶を見せたくはないんだけど…』


「うん…正直俺は父親と母親のことを好きではないんだ…でも、完全に嫌いというわけじゃなくて、何か父親と母親は抱えてたんじゃないかってずっと思ってたんだ…だから、そういうのはせめて知っておきたいと思ってたんだ。」


『そうか…主人格に一つ聞きたいことがある。』


「何?」


『主人格は父親と母親のことを嫌いではないことはわかった…じゃあ、父親と母親のことを制裁すると言ったらどうする?』


「制裁?どういう事だ?」


『個人的には、父親と母親に関しては嫌いだ…だから正直君の体のコントロールを今直ぐにでも奪って、たとえ犯罪になるとしても制裁を下してやりたいくらいだ。ちなみにお前が貸している人格がやっていることは知らないだろ?』


「何をやっているの?犯罪をしているわけじゃないんだよね?」


『そりゃあ犯罪をするわけ無いじゃないか…主人格の不利益にならないように行動するというのは、事前に決められていたから安心してくれ。ただ、彼がした行動が君にどんな影響を与えるのかはわからないけどね?』



一体何をしているんだろう…後2日くらいしか無いけど少し不安が残るな〜










今日も見てくれてありがとうございます!!


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いつも見てくださりありがとうございます!!これからも頑張っていきますね!!

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