File.128 理由
妹が化け物に見えるようになったのは、あの事件がきっかけだがそれ以前からも俺は妹の事が化け物のように見えていたのかも知れない…
どうして確証を持って言えないのかと言うと、俺の目には最初、普通の女の子のようにしか見えなかったが今は粘性の化け物のようにしか見えないのだ…
粘性の化け物は妹なのか?それがずっと疑問に残っている…この疑問を晴らしたいと最近はずっと思っていたんだ。もし、この疑問の事をしっかりと晴らすことができれば、妹のことをもっと知れると思っていたんだが…
妹のことについての記憶はなぜか全てが黒塗りにされていた…この事を知った俺は、先程の人に問い詰めた…
「どうして、妹に関する記憶はすべて黒塗りになっていて見ることが出来ないんだ!!俺に見せたくない記憶でもあるのか?教えてくれよ!!」
『見せたくないというわけではない…ただ、君にとっての妹の姿と実際の妹の姿はかけ離れている…君が実際の妹の姿を視認した場合、君の精神に異常をきたす可能性があるから黒塗りにさせてもらっている。』
「黒塗りにしなくてもいいだろ!!俺は、自分の中にある記憶をたどれば色々なことが分かると思ったのに…」
『ダメです。貴方に見せてでもしたら、私や他の人格の方々が消失してしまいます。ほんとうの意味を知るにはまだ早いです。私がおすすめするのは、落ち着いて今後の対策を考えることです。自分の今後のことを考えるのは落ち着きますよ?』
「落ち着くとしても…元は俺の記憶なんだろ?だったら黒塗りにする必要なんて無いじゃないか!!俺がどうなったって良いから見せてくれよ!!いつから俺が彼女のことを変に認識しているのか知りたいんだ!!」
『例え妹さんのことを知りたいとしても、無理なものは無理です。これ以上交渉を続けるようでしたら私にも考えがあります。直近一週間はここに立ち入れないように申し立てますよ?それでも良いなら私に何度でも言ってください。』
「なんで…何でそこまで否定するんだよ」
『先程も申し上げましたが、貴方の精神に異常をきたされると我々にも影響が少なからずあるのです。それに今は我々の内1人が貴方の体のコントロールを得て活動しています。彼に影響を与えたくはありません。』
「そこについてはわかったよ…君が俺の事をどれだけ分かっていないのかもよくわかった!!君にも一つ聞くけど、こんな所を管理でもしているつもりなのかな?主人格が要望している記憶を直ぐに用意することすら出来ないのに『管理しています〜』見たいな雰囲気を出すのは止めてくれないかな?正直イライラした。」
『そうですか。そこについては今後改善させていただきますよ。ですが貴方は当分利用できないと思いますけどね?』
「それで脅そうたって無駄だよ。君が生まれた原因は知らないけどどうせ、最初の方なんでしょ?最初の方だと正直人のことを覚えているわけではないから、直接謝らせたりすることは出来ないけど君の事を消すことはできるんだ…その事をおめおめ忘れないことだね?」
『…』
「俺はお前らよりも格が上なの分かるかな?君たちは俺の事を利用しないと行動することは出来ないけど、俺は自分の意志で操れる…仮に君が俺の体のコントロールを強制的に乗っ取ったところで意味はないね」
『…』
「君は知的な雰囲気を出しているけど止めたほうが良いんじゃない?君たちは俺の体がないと現実では行動することが出来ない弱者だからな…」
『…』
「ちなみにこんな事を普段から思ってるわけじゃないから安心してくれよ…君には今言ったけどね?」
『そうですか…それではまたのご利用をお待ちしております』
ここの人とはあまり仲良くできなさそうだ…最初は仲良くなれそうな雰囲気だっただけに少し悲しいな…
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