File.124 父
「あんたは自分が負った責任から逃げてるだけだ!!社長だった頃は、少なくとも責任は自分で負うといった覚悟があったように見えてたんだけど、社長じゃなくなってからは再起することを諦めて、あんたは逃げたんだよ!!」
『いや、ここだけははっきり言えるよ…もう一度社長をやろうと思わなくて良かったよ!!今、社長をやってたらどうなってたと思うよ?借金まみれで地獄のような生活をしていただろうね!!借金がある生活なんて考えられないよ』
「借金ね…会社作った時に借金していろいろと作ったんじゃない?今も借金抱えてたりするの?」
『はぁ…なんで自分の息子に借金の話をしなくちゃいけないんだ…』
「別に借金の話をしてくれてもいいだろ?もし悩んでるなら、話してくれても良いんだぞ?こればっかりは俺の恨みだとかは関係ないよ…借金を抱えてるのなら話すなら今だよ?」
『…お父さんのことを恨んでないのか?お前のことを、手段や物としてしか考えてなかった人間だぞ?そんな人間が今借金まみれで内心喜んでたりしてるんじゃないのか?』
「う〜ん…たとえ、どれだけ恨んでいる相手が借金まみれになったとしても、そこを喜ぶようなことはしないかな…まぁ場合によるけどね?」
『そうか…まぁ借金の話に関しては、お前らには借金が回らないようにこっちで調整するから安心しなさい。私が家族にできることはこれくらいしか無いからね…』
「…父さんは少し変わったんだね?本当は俺、電話越しでも良いから謝罪してもらうつもりだったんだけど気が変わったわ…父さんのことは正直まだ許せてない所があるけど、さっきみたいに怒鳴ることはしないって約束するよ」
『あの時信じてやれなくてすまなかった…母さんはお前のことを信じなかったかも知れないけど、俺が信じてやれば神奈ももしかしたら…』
「あの時父さんだけでも家族の中で信じてくれる人がいれば、俺は助かった!!どれだけ学校でいじめられたって、家に帰ってこれれば認めてくれる人がいるってそう思えたはずなのに!!なんで信じてくれなかったんだよ!!」
『すまない…あの時の父さんはどうかしてたのかもな…会社の運営にも力を入れていかなくちゃいけない時期だったのも相まって、翔太の事を信じることが出来なかったのかもな…』
「もういいよ…父さんと会うことはもう無いと思うし…」
『そうか…それと母さんのことは私に任せなさい。翔太がわざわざあいつに合う必要はない。あいつはどこかおかしいから、俺が対処することにするよ。母さんについては俺に任せて自分の幸せのことを考えなさい…』
「父さん…さっきは強く言って悪かったよ。父さんは他の人達と比べて、変わったんだね?」
『ちょっとまて翔太…他の人達と比べてっ…』
父さんは最期になにか言おうとしていたが、電話は切れてしまった…
俺はこれからも、自分自身のために活動していこう…
今日も見てくれてありがとうございます!!
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小説のご紹介!!
現代に落とされた神は、「はいしん」をして再誕する!!
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新規小説は結構いい感じです!!ぜひ読んでくださいね!!
上記三作品はどれも多少は結果を残していますから、楽しんで読んでいただけると思います!!
一番下の作品が最新作ですのでぜひ読んでください!!
現在、深夜と昼にエピソードを投稿していますが結構ギリギリです…
学校の課題を進める影響で投稿が遅れる場合もあることをご理解してください…
これからもこの作品や他の作品をお願いします!!
深夜にも関わらず見に来てくださりありがとうございます。
昼間や朝に見てくださる方もいらっしゃると思いますが、応援コメント等いつもありがとうございます。
最近は台風やらで大変かと思いますが、体調に気をつけてください…
それでは!!
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