File.123 妹

次に俺が向かった場所は…祖父がいるところだ。正確には祖父が管理しているマンションに居る妹に会いに行くことが今回の目的だ。


しかし、マンションにいくまでに問題が多数発生した。まず1つ目は、この体がマンションがある方向へ歩くのを拒絶するようになったことだ。


俺にもどうしてか分からないけど、今のところ分かっているのは妹が居るであろう方向にはなにをどうやってもあるき出すことは出来なかった…そして妹と反対の方向に向かって歩こうとすると、早く走ることもできる…


主人格に聞こうとしても、主人格は応えてくれない…もしかするとこの体自体が妹を拒絶しているのかも知れないな…でも、これだと妹に関係したトラウマは解消することが出来ないから、今回の目的を達成することが出来なくなってしまう…


どうすればこの問題を解消すればできるんだろうか…これを解決しないと、トラウマの解消をすることも出来ないし…早くしないと、主人格とまた入れ替わらなくちゃいけなくなるし…どうすれば良いんだよ



「この体がどれだけ拒絶していたとしても一度あって、しっかりと話せばなんとかなるだろう…拒絶している状態で無理やりあわせるのは良くないとも言うし…どうしようか…」


悩みに悩んで出した結論は、一度放置することだった…と言っても単純に放置をするわけではなくその放置をしている間にも計画は進めてある…


その計画を実行するには少し時間がかかるため、残り3日ほどでは実行することは出来ないだろう…つまり俺が今できることはこれで殆どなくなってしまったというわけだ。


「…高校の奴らには謝罪させたし、小学校の方も謝罪させたしな…他に何処かあったっけ?」


俺は長考した…そしてまだ、謝ってもらってない人が元々身近に居たことを思い出した。


「そう言えばあの人にまだ謝ってもらってないじゃん!!ただ、今は離れているところに住んでいるみたいだし…どうにかして電話を繋げられないかな?」


俺は電話番号を調べ上げ、公衆電話からかけてみた。なぜ公衆電話からなのかと言うと、スマホからだと番号などで相手に警戒されてしまう可能性があるからだ。


『もしもし?』


「やぁ父さん…覚えているかな?」


『その声…もしかして』


「そうだよ菊池翔太だよ。あんたの息子のな?」


『何でかけてきたんだ!!もう俺は君たちに関わらないと決めたんだ。だからもう電話をかけてこないでくれ!!』


「なぁ…あんたは俺にしたことを反省してんのか?」


『もしかして、今回かけてきたのはそれか?もちろん反省しているさ。だから俺は住んでいた家を出て、北海道にまで来たんだ。田舎で細々と農業をするって決めたんだよ。人と関わりたくないんだ!!だからもうかけてこないでくれ!!頼むから!!』


「…これが俺の父だって思うとなんだか悲しくなってくるね?元々は社長だったのに、今じゃ落ちぶれたんだもんね…ちなみに農家の人をバカにする意図はないから安心してね?ただ、一時は社長をやっていた人が今じゃ社長を辞めて逃げんたんだもんね…」


『俺は逃げてなんかない!!』


「どう考えたって逃げてんだろうが!!責任から逃れようと必死にさぁ!!」




公衆電話からかけているからお金がかかっちゃうな…なるべく早く切り上げないと不味い…







今日も見てくれてありがとうございます!!


皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!


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深夜もよろしくお願いします!!

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