File.117 謝罪?②

校長と教頭は俺を見るなり、忌まわしいものに対してつばを吐きかけたいような表情をしていた…


校長と教頭が考えていることは、どうせ俺の事を内心では馬鹿にしているのだろう…自分たちの罪がバレることもなく、それについて追求されることなど無いと思っている…俺にはそんなふうに感じた。


そしてソファーに校長と教頭が座ると、校長と教頭は俺の方を睨んできた、



「どうしたんです校長先生?そんなに睨まれては、怖くて足がすくんでしまって話をすることが出来ないじゃないですか〜」


「…」


「話さないつもりのようですね〜それではこちらも、話をしてもらえるようにこうするしか無いですね〜」


俺はとあるものを校長と教頭に見せた。俺が見せたものは、昔の写真だがそこまで古いわけじゃないから破れたりしていない…


「なぜ君がこんなものを…」


「なぜって…貴方達が今までしてきたことですよ?生徒がいじめを受けているとイジメのアンケートに書いたところで、上に報告したりせずに自分たちのところだけで勝手に判断してイジメをなかった事にしようとした…あの屈辱は今でも忘れてないからな?」


「そうですか…ですが我々にはそのような記憶が一切ありませんので、当時のことについてはお答えすることが出来ません。」


「校長先生もこうおっしゃってますし、菊池くんでしたよね?もうお帰りになってください…」


「教頭先生…あんた俺のことを舐めてるだろ?俺の事をガキだとでも思ってるんじゃないの?」


「そんなこと思ってるわけ無いじゃないですか!!校長先生は朝から体調が悪いのでそろそろ話を切り上げて薬を飲む必要があるんです。」


「薬を飲むだけだったら、ここでもできるよね?朝から体調が悪いならさっさと家に帰ればいいじゃん。すくなくとも俺が今通っている高校の先生はそうしているよ?この学校の先生が可愛そうだし、そういう制度早く導入したほうが良いよ?」


「校長先生はひとりじゃないと薬を飲むことが出来ないんだ…どうも人の視線を感じると薬を飲むことが出来なくなってしまうらしいから、本日はこれで切り上げましょう。」


「ちょっと待てよ!!体調が悪いとか言ってる割には、顔色も悪くないし、口の端に焼肉かな?よくわからないけど、そういうものが付いてるよ?さて…体調が悪いって何処らへんを指すのか教えてくれるかな?」


「っく…つい先程からなのだよ」


「さっきは朝からって言ってたけどどっちが正しいのかな?もし嘘をついているなら謝ってもらわないと〜」


「教頭、あなたが私をかばおうとしてくれたのは分かります。ですがここは謝罪してください。この後であの小僧にも謝罪させますから」


「分かりました校長。心を無にして謝罪しておきます。」


ちなみに小声で話しているつもりなのかも知れないけど、普通に聞こえてるからね?老人同士さっさと校長と教頭の座から降りてもらわないと、後継が育たないでしょ?これだから最近の老人は…自分のことを忘れてきているくせに、金と権力には固執するんだよな〜


「すみませんでした。今回の件は私の間違いでした。」


「あのさ、他の人にも言ったんだけど、何について話してるのか分かりづらいんだけど?今回の件って具体的に何?そこをはっきりとさせておかないとさ〜やっぱり不味いと思うんだよね〜」


「嘘をついてしまい申し訳有りませんでした…」


「嘘ってどんな嘘なのかな?もっと万人に伝わるくらい、はっきりと喋ってくれないかな?どうしてそんな小声で謝るのかな?普通はもっと大きい声で謝るものなんじゃないのかな?」


「…」


「俺のことバカにしてる?黙ってれば許されると思ってたら大間違…」


「さっきからごちゃごちゃうるせぇな!!いつからそんな生意気な言葉を言うようになったんだ菊池!!」


「はい?もとから俺はこんなんですよ?まぁ正確に言えば貴方達が取った行動はオレの心を深く傷つけましたけどね?」


「そういう所が生意気なんだ!!お前は相手を脅すことしか脳がないのか!!」


「脅してないですよ?ただ、間違ったことをしたら謝りましょう?って優しく言っただけじゃないですか…それを脅すと捉えるのはちょっとおかしいと思います〜」


「このガキが!!」


「おいおい!!仮にも教頭なんだろ?そんな言葉遣いしてて大丈夫なのかよw」


「言葉遣いなど、小学生共に聞かれたところで問題はないわ!!そうですよね校長!!」


「まったくもってそうだ…子どもたちにこんな会話を聞かれようとも別に問題はない。もし問題になったとしても、菊池のときのように握り潰せばいいだけだからな!!」


「やっぱり貴方達が握り潰していたんですね…このことは正式に訴えさせてもらいますから!!」


「もう数年前の話なんだし、警察やら他の司法に関わりがある食だって動かないだろうよ!!俺等をさばくことは不可能だ!!」


「かりにも校長なのによくそんな事が言えますね…その神経は尊敬に値しますよ。」





校長と教頭って…やっぱりご老人だから記憶が混濁しているのかも知れない…昔のことさえ鮮明に覚えていないとは…



今日も見てくれてありがとうございます!!


皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!


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