File.113 母親
さて…学校の方はとりあえずこんなもんでいいだろう…これで再び学校がニュースに取り上げてもらえるよ!!もちろんいい意味ではなく、悪い意味でだけどね?
そして次に俺が目指したのは、元母親のところだ。確か面会できたはずだからそこで言ってやるか…
ここで面会の手順を説明しよう。
そもそも前提として、殺人事件等の問題を起こした本人とは3日間は家族でも面会することは出来ないらしい。追加で言うと、その3日間で面会することができるのは弁護士だけだとネットで調べてわかった。
そして面会にも制限があり、面会日時の制限や面会時間の制限…回数の制限や警察官の立ち会いなどなどの条件があるらしい。
面会の日時や時間はそれぞれの刑務所で異なっているらしく、今回の刑務所のように午前中指定のようなところもあるらしい…
ちなみに、話せるのは一日に10分から20分程度でしかも警察官による立ち会いもあるため自由に喋ることは出来ない…
そして、接見禁止の処分等を食らっている場合は面会をすることも出来ないらしい。
俺はちなみに事前に警察に連絡を取っており、今日のタイミングで行くと説明してある。警察は快く対応してくれて、午前中ギリギリだが対応してくれるということだった。
俺が着くと若い人が対応してくれた。その人の案内に従ってついに面会することが出来た。
「久しぶりだね母さん…」
「あぁ!!翔太!!私のためにわざわざ会いに来てくれたのね!!」
「そんなわけ無いじゃん。わざわざ面倒なことを起こしてくれたよね?どうして殺したの?例え痴漢冤罪を引き起こそうとしたやつでも、殺人をしていい理由になるわけ無いじゃん?どうして殺したのか教えてくれない?」
「私はあの女が嫌いなのよ!!あの女のせいで翔太は…」
「そういうのさ、おかしいと思わないわけ?俺のためとでも思ってたの?」
「そうよ!!翔太のためを思って私はやってるの!!」
「あんたおかしいよ…いつからおかしくなったんだ」
「私がおかしいわけ無いじゃない!!それよりも翔太〜お金持ってない?お母さん買い物をしたいんだけど〜お金がなくてさ」
「中で働いて稼いでるんだったらそれで足りるんじゃない?俺が母さんに渡す金なんて無いよ。それに、俺は今謝罪してもらうために色々な所を回ってるんだ」
「どういう事?母さんにも分かるように説明してくれない?」
警察官も少し興味があるのか、こちらに視線を向けている気がする…視線を気にせずに話を続けるか
「母さんは知ってたっけ?俺が俗に言う多重人格だってこと」
「そんなこと知らないわ〜多重人格なんて良かったじゃない!!人を殺しても、他の人格がやったんです!!私は知りませんって言い訳できるわよ!!」
「たしかにそうかもね。でも俺が言いたいのはそこじゃない…どうしていきなり多重人格の話なんてしたと思う?」
「たしかにそうね。どうしてなのか教えて頂戴?」
「俺は外見上は、あんたの知る『菊池翔太』だけど、中見は違う…お前が知らない菊池翔太だと考えてくれ。」
「そんな…」
「人を殺したくせに、母親みたいに振る舞うの止めてくれないか?正直虫酸が走る…」
「どうしてよ!!私は翔太のためにやったのに!!」
「…もういいや。面会を終了してください」
「分かりました。それではこちらへ」
俺は再び来た道をたどり、外へと出た。外は来たときよりも少し暗くなっていた…まだ昼過ぎくらいのはずなのに…天気も悪くなってきたみたいだし気をつけて帰るか。
その日は帰ってからも妙な寒気に襲われた。どうして寒気がするの可は分からないが、母さんとは会わなかったほうが良かったのかも知れないな…というが、どうして『母さん』なんて言ってるんだろうな〜
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殺人鬼に恋した女子高生
https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728
こちらは完結済み+甲子園用の作品です!!ぜひ読んでください!!
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作名:『君のことを信じなければ良かった…嘘告なんてするはず無いって…』
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