File.111 ため息②(教育委員会視点)
「先輩…聞いてくださいよ!!」
「どうしたの?」
彼は来年から、教育委員会の上の方の地位に異動するらしい。そんな風な噂が流れてから私を含めて女子に大人気なのだ。
「今日来た電話なんですけど〜菊池くんって知ってますか?」
「菊池君…たしか甲子園に出てた子だよね?彼がどうかしたのかい?」
「以前、痴漢冤罪の事件に巻き込まれたじゃないですか…その時に学校側の対応がまずかったみたいで相談されたんです。」
「そうか〜どんな対応をしたのかはわからないけど、痴漢をしたって決めつけるのは絶対に良くないよね」
「私、録音聞かせてもらったんですけど、本当に酷くて!!本当に聞いててイライラしました!!」
「録音してたんだ…突発的な冤罪に巻き込まれたはずなのに、録音をするなんて相当冷静だったのかな?」
「いや…痴漢に巻き込まれて冷静で居られるわけ無いと思うんですけど…私だったら確実に冷静さを失ってると思いますよ?」
「それは俺も同意見だ…痴漢をしたと世間から思われている状況なんて想像することも出来ないな…」
テレビなどで自分勝手に持論を語る人や、馬鹿にするように喋る人間がいると思うと私だったら家にこもっていると思う…
「とりあえず後で録音を聞かせてくれないか?俺もどんな対応をしたのか気になる。」
「分かりました。後で手渡ししますが、それで大丈夫ですか?」
「それで大丈夫だよ。机の上にでも置いていたら変に取られてしまうかも知れないからね…」
「一応録音したものですからね?説明不足な感じがするので再度説明するんですけど、菊池君との電話をしている最中に録音の方を流してくれたんです。で、その録音の音声を録音機で取りました。」
「大丈夫だよ。分かってるからさ?」
「それと、この話は他の人にも説明して広めてほしいんですけど…」
「どんなことを説明すればいいの?場合によっては協力するけど…」
「一週間くらいあとに、再度電話をかけてくるようなんですけど、スピーカーで周りの人にも聞こえるようにしてくれないか?って言われて…」
「なるほど…通常なら、そんなことはしないけど調整してみるとするよ。俺からも他の人に予定がないか聞いてみる」
「よろしくお願いします!!でもどんな内容なんでしょうね…」
「そうだね〜俺もそこは気になってるところなんだよ…どんな内容だと思う?」
「私ですか!?そうですね…告発みたいな感じですかね?」
「告発はなにか違う感じもするけど…でも、学校の職員とかにでも電話させるのかな?」
「あ〜そういう感じですか?予想が当たったら良いですね!!」
「流石に学校の職員や教員が出ることはないだろ!!だって、教育委員会だぜ?教員とかが出たがるわけ無いじゃん…」
「まぁそうですよね〜教員や職員が出るわけありませんし…菊池くんは何を考えているのでしょうか?」
「それは俺にもわからないな〜まぁ、当日に分かりますよ」
「そうですね〜それじゃあこれが録音データなんでなくさないでくださいよ?」
「はいはい…分かってるからそんなに念押ししないでくれよ…」
「そう言って数回なくしたことありますよね!!」
「うっ…」
一週間後が待ち遠しいな…どんな内容が聞こえるのか今から楽しみだ!!
内容次第では…あの学校の教師共から職を取り上げることができる!!本当はこんな事を思うのは良くないんだろうけど、あの学校の教師は本当にやばい人達が多かったから、もっと早く対応したかったな〜
今日も見てくれてありがとうございます!!
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殺人鬼に恋した女子高生
https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728
こちらは完結済み+甲子園用の作品です!!ぜひ読んでください!!
こちらが新しい小説の方になります!!
作名:『君のことを信じなければ良かった…嘘告なんてするはず無いって…』
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新作は現在、週間恋愛ランキング4位に居ます!!まだ4話しか投稿していないのに順位が高くてびっくりしてます!!
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