殺された昭和の男たち
令和ーLEYWAー
それは気候変動で砂丘が広がりつつある日本の中心地が、まだ東京と呼ばれていた時代………。
「オラッ さっさと歩けッ!」
2m大で剛毛な全裸女性達が男達を連行していた。
この時代では既に「フェミニストを自称する歪んだ思想家集団ダークフェミニスト」が政権を握り、公的な力で蛮行を繰り返していた。
女性達は過酷な環境に適応するために身長が大きくなり、髭が生え、体毛も全身剛毛化、とりわけ陰毛はパンツのように生い茂っている。
(そのため隠部は丸見えにならずに済んでいた。)
ブラジャーは着用しておらず、乳房は延べ棒で伸ばされたようにたれさがっていた。
彼女たちはその姿を誇り高き姿……と思っていたのはほんのごく一部で、殆ど同調圧力で強要されこの姿になっていたのだった。
男達は労働の象徴であるビジネススーツ(とりわけ風通しの悪い服)を強制的に着せられ、アキハバラゲートウェイに次々と収容されていく。
男たちは年齢の高い順から殺された。
何故なら昭和(SHOW WHAT)ーーそれは女性差別が著しかった旧時代ーーその時代に生まれた男は性差別的意識が未だ根強く残る者が少なくなく、「現代女性(2m大)」が特に許されざる者たちとして認識していたからだった。
中にはもちろん女性男性分け隔てなく優しくする昭和の男もいたのだが、彼らは無差別に捕えられ無惨にも隠部を切り取られてから殺されていった。
ちなみに、女性だったとしても、昭和生まれはその差別的な社会構造を受け入れていた者も多い。
ダークフェミニストはそのような立ち回りの上手かった女性も「男に媚びる憎むべき女」として同じように収容し殺していった。
「出せー!ここから出してくれー!」
「女の分際で調子に乗るんじゃねえー!」
バァン!
銃声が鳴ったかと思うと、一人の男が倒れた。
それは先ほど「女の分際で」という言葉を口にした高齢男性だった。
「男の分際で喚くんじゃない」
2m大の女性が、手に持つ銃から煙を漂わせながら言い放った。
男達は銃声に怯え、一斉に静まった。
ここに言論の自由は無く、我々の命はこの全裸の女達に握られているのだと思い知らされたのであった。
しばらくすると、一室のドアが開き何者かが顔を出した。
「そこの5人、シャワー室へ来い。」
収容所にいる男達の前にそう命じたのは………なんと、30代前後の働き盛りの男だった。
「お前……男なのに、なんで無事なんだ!」
「女の側についたって言うのか!」
ざわめく昭和の男たち。
「うるさい!そんなことはお前らに関係ないだろ!さっさと来い!」
その男は銃を構え、男たちを連行した。
連行中も昭和の男たちは口から疑問が止まらない。
「なあ、どうやって助かったんだ?」
「女に頭下げて、情けなくないのかよ?」
「体でも売ったのか?」
「相当アッチがうまいんだな……」
次第に品を失っていく言葉に、男は「チッ……これだから昭和生まれは……」と舌打ちした。
何を隠そう、この男は平成ーHEYSAYー生まれだったのだ。
平成は昭和と令和に挟まれた時代、長年続いた女性差別が問題視され、国民の意識的改革が進んだ時代であった。
そのため、差別的意識が薄い男性が多い時代でもあるのだが………
シャワー室に到着すると、平成の男は昭和の男に「服を脱げ」と命じた。
実はシャワーを浴びせるふりしてこれから隠部を切り取られ殺されるのだが、そんなことはつゆ知らず、昭和の男たちはシャワーを浴びるのだと信じて素直に服を脱いだ。
服を脱ぎ終わり、次の命令を待つ昭和の男たち。
「シャワーの、いや冥土の土産に教えてやるよ。俺がなんで無事なのかを。」
平成の男は口を開いた。
「俺は平成生まれで、特に女を下に見ることも上に見ることもなく生きてきた平凡な男だ。それがあの全裸の女達に言われたんだ。『昭和の男どもを殺せば命は助けてやる』ってな。」
「なッ……!?」
「そんなことで女の言いなりになったのかよ!?」
昭和の男たちは平成の男を「裏切り者!」と罵った。
「もちろん、それだけじゃ言いなりになんかならねえよ。ただ、俺も嫌いだったんだ、お前ら昭和生まれのことが。」
昭和の男たちは驚き、固まった。
そして「なんだと?」「どういうことだ!」「答えろ!」と騒ぎ出した。
「お前ら昭和生まれは女たちだけでなく、俺たち平成生まれを散々罵って、馬鹿にして、嘲笑ってきただろう。そのツケが回ってきたんだよ。」
平成の男は唾をはいた。
平成の時代、昭和の男たちは働きに出た平成生まれの者たちを、こともあろうか冷遇した。
ちょっとしたミスで「これだから平成生まれは」と生まれを否定し、ひどい時は組織がらみで気に入らない若者をはぶき、孤立させた。
わからないところがあれば「こんなこともわからないのか」と怒鳴り、質問をすれば「自分で考えろ」と突き放した。
挙句の果てに個人の趣味まで首を突っ込み、趣味が合わないものや理解できない相手には平気で「いい歳して」「早く卒業しろ」と好みを自分に合わせるよう強要した。
彼らが理解できる趣味は性的な遊びだけだったのだ。
そしてそのようなパワハラの温床はセクハラの温床でもある。
男達ならず女性達も、いや女性達の方が昭和の男達の差別を受け続けてきたのだった。
その時の恨みつらみが一部の女性達に募っていき、その怒りは気候変動と共に彼女達の体型を変化させた。
そして圧倒的な体格と筋力を得た女達はフェミニストを自称するようになった。
しかしフェミニズムに準じた行動は一切せず、やっていることはただの暴動であったために、彼女達はいつしか「フェミニストを自称する歪んだ思想家集団ダークフェミニスト」と呼ばれるようになったのだった。
そしてダークフェミニスト達が圧倒的暴力で政権を得ると、彼女達の蛮行は日に日に過酷さを増していき、ついに現在の昭和の男無差別大量虐殺事件が起きたのだ。
もちろん、女性にも平成生まれにも差別的でない、極めて紳士的な昭和の男たちもたくさんいた。
誰に対しても優しく、プライバシーに首を突っ込まず、人格を否定することなど一切無い男もいたのだ。
だが彼らは他の酷い男たちの女性差別や平成差別を止めることができず………現政権を生んでしまったのだった。
「お前らが差別行為をしたせいで!!!この国はこんなおかしなことになってしまったんだ!!!女たちを!!!俺たちを見下して!!!尊重することなく!!!平気で酷いことをし続けたから!!!日本はあのダークなんちゃらに乗っ取られちまったんだよぉ!!!」
「なんで誰も止めてくれなかったんだ!!!」平成の男は叫んだ。
「お前らが早く間違いに気付いて、人を大切にしていれば……差別なんてしなければ、こんなことにはならなかったんだ!‥‥俺は、お前らに、我慢し続ければ、真面目に従順に言うこと聞いてれば幸せになれるって言われて育ってきたのによぉ………、こんな未来になるなんて、真っ赤な嘘じゃねえか!」
チクショウ!平成の男は涙を流し壁を殴った。
昭和の男たちは戸惑っていたが、やがて一人が口を開いた。
「なら、間違ってるなら、そう言ってくれればよかったじゃないか!」
「口答えするなって言ったのはお前らだろうが!!!」
バァン!
銃声が鳴った。
弾丸は昭和の男の一人を掠め、壁に穴が開いた。
「俺は、お前らの平成いじりも耐えて耐えて、悪いこともせず、必死に真面目に生きてきたんだ。こいつらに頭下げてやり過ごせば、今はつらくても、いつか幸せになれるんだって………、それが今は、全裸の女たちに頭下げて……クソッ、こんなはずじゃ………。」
昭和の男たちは平成の男の話を聞いて、ポツリと呟いた。
「これだから女は………。」
「それをやめろって言ったんだ!!!」
平成の男は指を差した。
「そうやってすぐ性別や生まれのせいにして相手を否定することを続けたから、今この世はこんなことになってるんだぞ!何故気づかない!何故変われないんだ!お前達は!」
昭和の男たちも負けじと叫んだ。
「お前だって男のくせにうじうじしやがって情けなくねえのか!」
「まともな男、いや女は他にいねえのか!」
「そうだ!お前以外の男らしい男や話の通じる女の一人や二人いるだろう!」
「そいつらはどうなったんだ!」
喚く昭和の男たちの前、平成の男は、静かに語った。
「……死んだよ。」
「えっ?」
「………まともな女も勇敢な男もたくさんいた。あいつらは必死に現政権に楯突いて、『こんなことはおかしい!』と主張し続けたさ。……でもそいつらはみんな、殺されたんだ。“現代”の女たちに。」
次に殺されたのは優しい男女と大人しい男女、みんな何も悪いことをしていない人々だったと平成の男は語る。
「生き残ったのはイカれた女たちと、……俺みたいな、上の言うことに従うことしか出来ない惨めな奴らだけだ………。」
平成の男はうなだれ、手で顔を覆った。
「……話は終わった。さあ、シャワーの時間だぜ。さようなら、昭和の“オッサン”たち………。」
平成の男が語り終えるとシャワー室の扉が完全に閉まり、中から断末魔と隠部の切り取られる音、そして銃声が響いた。
うなだれる平成の男の前に、2m大の“現代女性”が声を掛けた。
「おい、ボヤっとしてんじゃねえ。ダース・フェミダー様がお呼びだ。」
ダース・フェミダーとはダークフェミニスト軍の中でも最強の指揮官であった。
優秀な精鋭部隊を持っていたが、気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こし部下を殺してしまうので、残ったのはあまり優秀でない部下ばかりとなっていた。
しかしそんな部隊が無くともダース・フェミダー一人でなんとかなるくらいの力を持つ強大なダークフェミニストであった。
「フェミダー卿が………?俺に一体なんの用があるって言うんだ………。」
平成の男がダース・フェミダーの執務室へ向かうと、「よく来た、哀れな平成の男よ。」と歓迎された。
と思いきや、ダークフェミニスト軍員に抑え込まれ、体を縛り付けられた。
「うわあああっ!何をするんだ!」
「安心したまえ。今はまだ殺しはせんよ。君に、私の娘の相手をして欲しくてね。」
フェミダー卿がそう語ると、一人の少女が執務室に招き入れられた。
「この子は私の娘、デューン・サキュウウォーカーだ。この子はまだ男を殴ったことがなくてね。是非君にその第一号になってもらいたいのだよ。」
「くっ……!そんなこったろうと思ったぜ!」
平成の男は顔を歪めた。
「なあに、大人しく殴られてくれれば命は取らんよ。ま、私の娘が興に乗じて君を殺してしまうということもあるかもしれないがね。」
フェミダー卿は不敵に微笑んだ。
「くそっ………俺の人生、他人の言いなりになって、我慢の連続ばっかりで何もいいことなんかありゃしねえ……!もっと平和な範囲でわがままに生きてりゃ、こんなことには………!」
平成の男は覚悟をし、目を瞑った。
「さあ、この男を殴れ。そして自分が上の立場だと思い知らせてやるのだ。」
娘にそう命じるフェミダー卿。
しかし肝心の娘……デューン・サキュウウォーカーは、きょとんとしていて一向に殴ろうとしない。
「お母様、どうしてこの人を殴らなきゃいけないの?」
「………!!」
デューンの素朴な疑問に言葉が出てこないダース・フェミダー。
そして平成の男はハッと目覚めたようにその娘を見た。
「何を言ってるんだ。相手は男だぞ!遠慮なく殴っていいんだ。」
「でもお母様、私、この人を殴る理由が無い。何か悪いことをしたの?」
「この男は生きているだけで罪深いんだ。だから殴るべき相手なんだ。」
「どうして?お母様、詳しく説明して。どうして私はこの人を殴らなきゃいけないの?」
そうやってデューンが純粋な疑問を母親にぶつけていた、その時。
「その疑問を忘れちゃいけない………!」
平成の男は叫んだ。
「なッ………男が口を挟むな!黙っていろ!」
ダース・フェミダーは怒鳴りつけた。
「デューン、あの男の言うことは気にするな。さあ殴るんだ。」
「どうして?私あの人を殴りたくない。ねえどうして?」
「いいから黙って言うことを聞けッ!!!」
フェミダー卿が思わず声を荒げた、その時である。
「………昭和の男と同じだな。」
平成の男に笑みが溢れた。
「ッ………!?」
フェミダー卿は怒りと戸惑いの表現で平成の男を見やった。
「そうやってろくな説明もせず怒鳴りつけて相手を無理に従わせて、お前の嫌いな昭和の男とやっていることが同じだと言ったんだ。」
平成の男は笑っている。
「………だ、黙れッ!!喋ることは許可していないぞ!死にたいのか!」
フェミダー卿は取り乱しながら平成の男を脅した。
「……ふん、どうせ近いうちに殺すつもりだろう。なら今のうちに好きなだけ喋ってやる。」
平成の男は余裕の笑みを浮かべた。
「お前らが憎む昭和の男もダークフェミニストもみんな同じだ。俺はどちらの味方でも無えし、どっちも嫌いだ。俺はここまで来てようやく真実に辿り着いたぜ。男も女も愚かところはみんな同じなんだってな。」
「黙れッ……!」
ダース・フェミダーは叫ぶが、男は口を閉じようとしない。
「誰だって立場が変われば権力を振りかざし、人を見下し、暴力に走って落ちぶれていくんだ。男も女も関係ねえ。馬鹿な奴は馬鹿なんだ。こんな単純なことに、なんでみんな早く気づかなかったんだろうな。」
バァン!
銃声が鳴った。
銃弾は男の頬を掠めた。
「我らをあの男達と一緒にするなッ!!次に喋ったら撃つぞ!」
ダース・フェミダーは叫ぶが、男は怯まない。
「お前らみたいな連中、散々アニメや漫画で見たぜ。惨たらしい最後を迎え、あっけなく死んでいくんだ。」
「何を言っているんだ!」
フェミダーは声を荒げる。
「知らねえか。お前らはフィクションを全部燃やしちまったんだもんな(物理的に)。アニメや漫画は卑しいものだって、見もしねえで燃やしちまうから自分達の愚かさも、その結末も何も予想がつかないんだ。」
平成の男はヘラヘラと笑った。
「……大体、あの時からおかしかったんだ。女性が描かれたポスターに対して執拗に言及され始めたあの時から……。」
男は語り続ける。
「はじめは性的なポスターは掲示する場を考えようって話だったんだ。
俺だって確かに女性の胸や尻が強調されたようなポスターは場を考えた方がいいよなって、賛成だったんだ。
それが次第に『何も問題の無い女性像のポスター』にも文句をつけ始めて……。」
バァン!
「ああああああ!!!!」
銃弾が男の脚を貫いた。
「お母様!やめて!」
デューンは母に訴えた。
「あの男は嘘をついているんだ。耳を傾けるんじゃない!」
平成の男は、血を流しながらも話を続けた。
「………でも、その時も俺は、こんな馬鹿馬鹿しいこと、「いつか事態は収まる」と思って、何も言わなかったんだ。
女性のッ……ポスター、だけじゃなく、男性のポスターも、文句言われるようになって、……っ全てのポスターが、取り除かれるようにッ……なったのに………だッ!!
それまでは、……ッ、ネットでの炎上で済んでたし。
………それが、いつの日か、物理的に炎上、するように、なっ……たんだ。」
バァン!
「ああああああああ!!!」
男のもう一方の脚が撃たれた。
「お母様!!」
デューンは母の銃を取り上げようとしたが、力が敵わず、取り押さえられてしまった。
男はまだまだ口を閉じない。
「ッ………火炎放射器で燃やされ、街中で、放火が相ッ……次いだ。
思えばッ……あの時、既にこの国は、頭のおかしな奴らにッ……乗っ取られて、いたん……だ。
………そして、知らない内にッ………ダークフェミ、ニストが………ッ、政権を、握っていて……、内乱が、始まり……ッ、罪のない人々は、ッ……次々と、殺されッ……男達は、収容されていった……。」
フェミダーは娘を取り押さえながら必死に娘の耳を塞ごうとした。
「やめろ!あの男の話を聞くな!あいつは嘘をついているんだ!」
しかしデューンは「やめて!あの人を殺さないで!私は真実が知りたいの!」と拒んだ。
「ハァ、ハァ………お嬢ちゃん、あんたは俺みたいに、周りの言いなりになんか、なっちゃダメッ………だ……!おかしいことには、おかしいと、言うッ……んだ!そして、差別の無い、平和な世界を……本当の、フェミニズムを……」
「本当のフェミニズム………?」
デューンがそう口にした時だった。
バァン!!!
最後の銃声が鳴り、男は叫び声を上げることもなく死んでいった。
断末魔の代わりに、死体がずるりと音を立てて床に横たわった。
「お母様!どうして殺したの!」
デューンは母に迫った。
「仕方がないことなんだデューン……。あの男がお前を洗脳しようとしていたから………。」
フェミダーは銃から流れる煙をフッと吹き消しながら答えた。
だがデューンは納得しない。
「お母様!説明して!なぜあの人は死ななければならなかったの!あの人の言ったことは本当なの!?あの人が言ってた、本当のフェミニズムって、一体何なの!?」
「うるさい!」
バチンッ
思わず娘を平手打ちしてしまい、己の手を見つめるダース・フェミダー。
デューンは頬を抑えながらも、母を疑いの目で見ていた。
「……もう母娘ではいられぬ。」
デューンを殺すしかないと感じたフェミダーであったが、流石に自分の子を殺すことはできず、デューンの記憶を消すことにした。
そして「この子を町田に捨てよ。」と部下に命じたのだった。
「町田……?!あそこは東京の中でも最も神奈川に近く、タカオーの山と森しか無い場所ですよ!そんな場所に捨てたら、この子は……!」
町田に捨てる、それは死を意味していた。
「構わん。この子はもう私の子ではない。行け。」
ダース・フェミダーによる冷酷な指示に、部下は心を痛めながらも従うほか無かった。
フェミダー卿は機嫌を損ねるとすぐに気に入らない相手を殺す癖があるのがその理由だ。
部下も自分の命が可愛いため、デューンを捨てる他なかった。
しかし、その部下にも微かに人の心が残されていたのだった。
町田に着いたその部下の女は、明かりが灯った小さな家を見つけると、「どうか何も言わずこの子を育ててやってくれ」と懇願した。
その家の持ち主は政府軍からの襲撃を免れた者達の、“原始的な”女達と生き残った男達のいる家だったのだ。
彼らははじめ政府軍の襲撃かと思い銃を構えたが、相手に敵意が無いことがわかり、武器を下ろした。
「私は上の命に従うことしか出来ぬ哀れな女だ。撃たれても仕方がない。だがこの子には罪が無い。どうかこの子を、偏見の無い自由な世界で育ててやってくれ……。」
そう言い残すと部下の女は政府軍に戻って行った。
こうしてデューン…デューン・サキュウウォーカーは辺境の地、町田で育ち、偏見も無く、男とも女とも仲良く育ち、ダークフェミニスト達を討つ勇敢な若者に育っていくのだが、
それはまた別のお話………。
世紀末ダークフェミニスト ユダカソ @morudero
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