入学式編 第1話 お前でかすぎるだろ!

 春は嫌いだ。

 なぜかてそれは花粉症になるからだ。

 この時期になると鼻炎になったり風邪をひいたりと体調を崩す。

 まぁ花粉だけが理由じゃない。

 春になると虫が増える。

 俺は虫が苦手な俺にとってまさに地獄と言ってもいい季節だ。

 4月。

 俺はこの春から一人暮らしを始めた。

 理由は俺がこの春から通う学校法人城山学園俺の実家からだと通えないからだ。

 なぜかそんな遠くの学校に行こうと思ったかというと理由は二つあるまず一つ目料理人になりたいからというのが一つ地元にいたくないから。

 今日は入学式ということで新品の制服に腕を通し着替える。

 家を出る前に靴箱についている鏡で軽く髪を整え花粉症対策のマスクをつけ忘れ物がないから確認し会場に向け歩きだした。

 会場までは約20分くらいかかる。

 会場に近づくにつれ同じ制服を着た人たちが見えてきた。

 しばらく歩くと会場である福祉会館が見えてきた。

 会場につき中に入ると列ができていた、後ろにつき順番が来るの待つ。

 受付の人に名前を伝え自分の番号が書かれた紙と入学式の流れが書かれた紙を受け取り別の係の人の案内で待機場所へ向かい指定された場所に座っていると後ろから声をかけられた。

 振り向くと身長190センチはある大柄な男性が立っていた。

「君何番?」 

 と聞かれたが恐怖で声を出せなっかた。

 震える手でその男性に紙を無言で見せると男性は自分の番号を確認し俺の後ろに座った。

 しばらくして男性の三人組がこちらに近づいて自分たちがこの学年を担当する者だと告げそれぞれ列の先頭にたち男性の指示に従い会場に入り指定の場所に座った所で式が始まり学園長挨拶から始まり在校生代表挨拶、新入生代表と進み一時間くらいで式は終わった。

 ちなみに新入生代表は試験の時会場まで一緒に行った彼女だった。

 男性の指示に従い会場の外に出ると現地解散となった。

 とくに長居する理由もないし帰るかと思い外に出たところで式が始まるまえに番号を聞いてきた男性に声をかけられた。

「少し話さないか」 

 俺は少し考え首を縦に振った。

 出入り口付近で立ち話するわけにもいかないので俺たちは隣にある公園のベンチに移動した。

「俺は海山祐大だ。よろしく」

「僕は藤澤海翔です」

「なぁ海翔、お前中学どこ?」

(いきなり呼び捨てかよ………)

「大城中」

「この辺じゃないよな?県外か?」

「そうですね」

「俺は城山中だ」

 彼とそんな会話をし解散になった。

 彼と別れた俺は自宅に向け歩きだした。

「月曜から頑張るか」

 俺はそうつぶやいた。




 

 

 



 

 

  

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こじられせボッチの俺にも彼女ができた @SY0630

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