Webテンプレは短編賞で戦えるのか
↑は、当記事にいただいたコメントから湧いた個人的な疑問です。
拙作「笑顔のベリーソース https://kakuyomu.jp/works/16816927861260911907 」に関して、「限られた字数の中でテンプレを使わず世界を展開している」とのコメントをいただきまして。
嬉しいお言葉に喜びつつ「そういえば、カクヨムコン8短編賞の他受賞作もWebテンプレではないな?」と思い当たり……
ふりかえってみればカクヨムコン7短編賞受賞作も、全作が非Webテンプレ。
くれは様「高校生女子、異世界で油圧ショベルになっていた。 https://kakuyomu.jp/works/16816927859387801177 」は異世界転移こそしていますけど、中身はテンプレとは遠い真面目なラブロマンスですし(油圧ショベルですが)
と。
ここまで確認して「短編賞ではWebテンプレはむしろ不利なのでは」と結論付けかけてしまったのですが。
カクヨムコン6まで遡ると、Webテンプレを活用している短編賞受賞作がありますね。
大宮 葉月様「もう限界ですぅー⋯⋯って女神様から退職代行の依頼がきたんだが? https://kakuyomu.jp/works/1177354054934893196 」は思いっきり異世界転生テンプレを下敷きにしたお話でした。
カクヨムコン5についても、てるま様「土属性の斧使いだけど四天王をクビになりました。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892655470 」はタグに「テンプレファンタジー」とド直球に入ってますし(笑)
短編賞の受賞傾向が年を追って非テンプレ傾向にシフトしているのか、それとも単にここ2年がたまたまテンプレ少なかったのかは、それこそ選考サイドのみぞ知る話ではありますが……
少なくとも、歴代全受賞作を見渡す限りでは「Webテンプレだから有利or不利」という確定的な傾向はなさそうです。
ただ、テンプレを使うからには「そのテンプレならではの面白さ」を十二分に活用する必要があるのは確かそうです。
挙げさせていただいた2作品、いずれもWebテンプレを見事に笑いに昇華している傑作でした。
その作品ならではの面白さを極めること、が、結局は大切なのだと思います。
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