あおい鳥のさえずり

一行怪談まとめ

ＰＨＰ研究所文藝出版部さんの第二回・一行怪談創作コンテストに挑戦して敢えなく撃沈したツイートをまとめました。全部で12個でした。

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　彼氏に「ストーカーされてるみたい、家に来て」とお願いしたら「私メリーさん、今家の前笑」ってふざけたLINEがきて「怖ーい！」と返して玄関の戸を開けたら「君を怖がらせる男は僕が始末したよ！」って見知らぬ男が立ってた。

　試着室からでたら、向かいの試着室に白いワンピースの女と店員がいて「お似合いです」と店員が言ったら女が「ありがとう、でも私赤が好きなの」って言ってナイフで店員の首筋かき切って、白いワンピースを返り血で赤く染めてた。

　このバス、降車ボタンが押されるたびに「ピンポーン」と一緒に「ギャー」って悲鳴が聞こえてきて、しかもそれが段々大きくなってるんだけど、私が降りるまであと三駅もあるから、降りる頃には悲鳴しか聞こえなくなるのでは。

　「散髪に行った」と彼女に報告したら「写メ送って～！」とメッセージがきたから、一人部屋で撮った自撮り写真を送ったら「後ろにいる女は誰なのよ浮気者！」と意味のわからない返信がきた。

　昔から、うちの兄が推すアニメキャラや小説の登場人物は必ず死ぬのだが、最近二次元ではなく実際に生きているアイドルを推しているので心配。

　背中が痒くて、孫の手でボリボリ掻いてたら、右の肩甲骨の辺りを掻いた瞬間「痛っ」という声が聞こえて、びっくりして落とした孫の手に誰のかわからない血らしきものがついてる。

　近所の個人経営のスーパーに「美香」とだけラベルに書かれた缶詰があって、何が入っているのか非常に気になるが、未だ購入には至っていない。

　 入院中、友達が「少しでも効いたらいいんだけど」って千羽鶴を持ってきてくれて、なんとなく一羽折り紙に戻してみたら、中に「呪」って殴り書かれていた。

　弟が階段を上ってくる音が聞こえて、ちょっと脅かしてやろうと階段を上りきったところで「わぁ！」って言ったら「うわぁ！」という声と、続いて何かが転がり落ちる音と、最後に母の悲鳴が聞こえた。