第18話 エピローグ


 くっはっはっはっは!

 五味は見事に散ってくれたな。

 なかなか見ごたえがあったぞ。

 俺はうろたえる五味のようすを、後ろから透明になってみていた。

 なかなかすっきりしたな。

 だがまだこれで終わりではないぞ。


 次は馬場をさらすか。

 鑑定スキルでわかったことだが、馬場にもいろいろな秘密があった。

 まず、馬場はパパ活をやっている。

 そしてさらに、無修正のエロ動画をネットで売りさばいているのだ。


 だが馬場もあくまで一般人だ。

 それをさらしたところであまり反響はないだろう。

 だからまず、馬場をインフルエンサーにしたてあげる。

 俺はあらゆる手を使って、馬場のフォロワーを増やした。

 万能鑑定をつかえば難しいことではなかった。

 

 そして、俺は馬場の恥ずかしい隠したい過去の秘密を集める。

 俺はそれを暴露屋チャンネルで暴露する。


「な、なんで私の秘密が……!!!!」


 よし、馬場も見事に炎上してくれたな。

 気持ちがいいぜ。

 それから、九頭も同じように晒上げる。

 九頭にもいろいろと言えないような秘密があった。

 九頭はよほど精神的にきたのか、炎上して自殺した。

 まあ、どうでもいいことだ。

 俺を殺そうとしたやつなど、死んでもかまわない。


 そして最後に晒すのは、俺の元彼女である春香だ。

 春香はどうやら五味が破滅したことで、ようやく五味に愛想をつかしたようだ。

 俺は春香に会いに行く。


「あ、ユラン。ちょうど会いたいと思ってたの」


 春香は俺に甘えた声ですりよってくる。

 五味がつかえないとなった今、もはや俺にしか縋れないのだろう。

 哀れな女だ。


「そうだ。春香。これをみてくれ」

「これって……!」


 俺は春香に、自分の通帳を見せる。

 そこには億を超える資産があった。

 俺が万能鑑定で集めた金だ。


「俺はこの金を使って、結婚しようと思うんだ」

「ユラン……うれしい。ありがとう!」


 バカ女め。

 自分が俺と結婚できると思っていやがる。

 お前が好きなのは俺じゃなくて金だろうに。


「え……? 俺が結婚するのはお前じゃなくて、瑠璃だけど?」

「え……? ど、どういうこと……?」

「有名配信者の瑠璃と結婚することにしたんだよ」

「ちょっと、それって浮気ってこと……!? 最低……!」

「は! 最低なのはどっちだよ。五味と浮気してたくせに……」

「そ、そんなことしてないし……!」

「じゃあこれはなんだ?」


 俺は、五味と春香が浮気してた証拠の動画を突きつけた。


「こ、これは……ちがうの! これは……! さみしかったの!」

「だまれ! お前は最初から俺のことなんか好きじゃなかただろう! ゆるさないからな! もうお前とはお別れだ。二度とあいたくないね」

「ユラン……! 待って、ユラン……!」


 さあて、これで春香ともおさらばだ。

 だがまだ春香への復讐は済んではいない。

 俺はまた暴露屋チャンネルで動画を上げた。

 動画の内容は、俺が春香という女に浮気されていたという暴露動画だった。

 例の浮気動画をR18サイトにあげてやったのだ。

 五味と春香が浮気していた証拠がばっちりうつっている。

 

【うわ……暴露屋さん浮気されてたんだ……】

【浮気とか最低だなこのクソ女】

【しかも相手は五味かよ】

【五味も女もクソすぎる】

【暴露屋さんかわいそう……】

【なるほど、だから五味をさらしたのか】

【いいぞ、もっとやれ】

【この女の動画抜ける】


 みごとに春香のSNSは燃えまくった。

 春香の個人情報も俺がネットに晒したから、身バレして大変なことになっている。

 春香はこの先浮気女として、世のなかから白いめでみられるだろう。

 しかも浮気の動画もみんなが見てるしな。

 いいさらし者だ。

 

 

 


 だが、まだ俺は五味のことを許してはいない。

 俺は転移で五味のもとへいった。

 そして留置所でつかまっていた五味をダンジョンへ連れ出した。


「俺をこんなとこまで連れてきてなんのつもりだよ……!」

「お前とは決着をつけないといけないと思ってな」


 俺はそこで暴露屋の仮面をとる。


「お、お前は……ユラン……! おまえ、暴露屋の正体はユランだったのか……! ちくしょうゆるせねえ。雑魚のくせに! お前、ここはダンジョンだ。ちょうどいいぜ、殺してやるよ。もうこうなったら殺すしかねえ」


 そして五味はその怪力で、手錠を引きちぎった。


「ああいいぜ。死ぬまでやろう。だが、お前の相手は俺じゃない。こいつだ」

「なに……?」

「いでよバハムート!」


 俺は召喚スキルでバハムートを召喚した。


「はっはっは馬鹿め、バハムートなら俺は一撃で倒せるんだよ……!!!!」


 五味はばかだから、そのままバハムートに向かっていく。

 だが、バハムートを一撃で倒してたのは俺だ。

 五味がバハムートにかなうわけもなく、五味はそのままバハムートに食われた。


「ぐあああああああ!!! なんで俺がこんな目に……!!!! どうなってんだああああああ!!!!」


 よし、これで五味も死んだことだし、完全に復讐は終わった。


「さて、次に暴露をする相手をさがすかな――」

 

 世界には、まだまだ暴かなければならない闇が潜んでいる。


 俺はそれらを世間に暴露する。


 なぜなら俺は。


 暴露屋ユランだからだ――!






 ――完。


 

 


==============

【あとがき】


さいご駆け足でしたが、一応完結とします。

最後までお読みいただきありがとうございました。


こちら新連載のほうもやっております。

もしよかったら続けて読んでみてください。


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暴露屋ユラン~底辺配信者、スキル【万能鑑定】に目覚めたので暴露系ダンチューバーとして転生する~俺を馬鹿にしてきたやつらの黒歴史暴いて社会的に殺してざまぁする 月ノみんと@成長革命2巻発売 @MintoTsukino

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