第2話 異世界は手厳しい


「あれ?いつの間にか……」




 気づいたら既に転生してるようだった。



 辺りはヨーロッパ風の建物が並んでおり、ずいぶん平和そうなところだった。


ポケットに何か入っていたので見てみると、おそらく女神が作った攻略ガイド(A4サイズ)が入っていた。



「なになに……まずは冒険者協会に行ってみろだって?」



女神の言うことを信じた俺は、早速冒険者協会に行くことにした。




〜徒歩5分〜




「よう、ここが冒険者協会だ。冒険者志願者かい?まずはステータス鑑定をするぞ。」



「ええと、多分こうして.......」



踏み絵みたいな台座に手をかざすと、台座の下にある和紙に自分のステータスが書かれていくじゃないか!



俺のステータス/平均ステータス

HP 45 104  

筋力 21 59    

魔力 12 65

守備 28 55

速度 18 54

運  2 33

逃げ足49 51




「なんてことだ......こんなステータスの奴は数年ぶりだぜ、ドンマイ。」



全部平均以下かよ、しかも逃げ足だけ早いのかよ。冒険者辞めようかな....


「こんなステータスじゃ、この先生きていけないだろ。ほら、1日分の宿代だ。やるよ。」



こうして異世界生活1日目が終わった。




//////////////////




「タケシ、タケシ、起きるのです。」



「あれ?女神様がなんでここに?」



「ここは夢の中です。私が適当に対応をしたので、先輩の神がキレていたから仕方なく貴方に女神の力を与えましょう。願い。」



(♪〜ここで雅楽が流れる〜♪)



タケシのステータス上昇!

運 2 → 999



「なんでよりによって運だけカンストするんだよ。」




先輩の神「タケシは運の重要性を知らないのね。運が良いと回避率が上がるし、伝説のスキルであるライト・パーティクル・エスケープが使えるようになるんだよ。」



「あ、おはようございます。」




〜翌日〜


攻略ガイドによると、ライト・パーティクル・エスケープは運×10cm 前後左右に移動できるスキルらしい。1日に3回までだが、これは使えると思い、早速実践することにした。



「いたぞ、スライムだ。ライトエスケープ(略)

を使って間合いを詰めて切り倒してやる!」




ライトエスケープを使おうとした瞬間、タケシにある考えが浮かんだ。



運×10cm移動するなら、運が999の俺は約100m移動するんじゃね?



そう思った瞬間、タケシはスライムに向かって時速100kmでぶつかったのであった。



スライムにぶつかった俺は、スライムの中にある消化液によって服がボロボロになりながら110m先にいる少女の前に着地したのだ。




ドスン.....




「君は....まさか.........タケシ!」




彼女は、タケシの友人ベイゴマーだったのだ。




続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ベイゴマースーパーアポカリプスゴットジャッジメントキングダム異世界転生物語2: @hyoketsunoteiouZero

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ