ベイゴマーとして生きようとした俺が呆気なく死んで適当な女神に何の能力も付けられずに転生させられて人生詰みかけた話

@hyoketsunoteiouZero

第1話 タケシ、死す。


私はタケシ。大学生だ。



今は友人のケンイチと一緒にランチをしている。



「タケシ、じゃんけんでどっちが奢るか決めようぜ。」

 


「「ああ、最初はグー ジャンケンポイ!」」



 ケンイチが勝利した

 


「よっしゃ、俺の勝ち。タケシはジャンケン弱いな〜。

「ははは、お前はじゃんけん強いな」

 


「さて、ベイゴマ世界大会でお前を待ってるぜ、タケシ。」

 

「望むところだ、絶対王者ケンイチ。」

 そう言ってケンイチと別れた。




 俺はベイゴマに情熱を注ぐプロベイゴマーだ。

 ベイゴマーには7つのランクに分けられていて、

 上から順に


 <覇王>

 史上最強のベイゴマー

 現在はケンイチ・レーヴァテインしかいない。


 <王者>

 世界トップレベルのベイゴマー

 世界に十数人のみ。


 <英雄>

 世界的にも強いベイゴマー

 世界に100人程度


 <玄人>

 プロとして認められるベイゴマー

 世界に1万人程度。タケシのランク。


 <強者>

 周りから尊敬されるベイゴマー

 世界に100万人程度


 <常人>

 平均よりも強いベイゴマー

 世界に2000万人程度


 <初級者>

 平均的・始めたてのベイゴマー

 世界に7000万人程度



////////////////////////



【帰宅中の混沌と始まりへの旅路】



「ベイゴマの練習も終えたし、そろそろ帰るか。」




 自宅に向かって歩いていると、脇道から悲鳴が聞こえてきた。



「この声は、ケンイチ!?」



 急いで脇道に入ると、そこにはベイゴマバトルでボロ

 ボロになっているケンイチの姿があった。



「早く逃げろ、タケシ!」




 道の奥から、深淵の闇に包まれた謎の人間がこっちに向かって歩いてくる。


「我が名はエクリプス。我の名において絶望を知れ。」




エクリプスが近づくにつれ、強大な魔力が俺の体を蝕み、今にも倒れそうだが、

 


「俺はケンイチを見捨てるわけにはいかない。ここで逃げたら、世界大会の約束を破ってしまうからな。」

 



「みてろよケンイチ、これが俺の必殺技……

 アンノウンテンペスト!!」

 



「ふはは、愚かなものよ、灰になれ、チェックメイト。」

 



 二つの衝撃波がぶつかり、辺りは白い光で包まれた。

 






「ここ……は…どこ?」

 






 辺りを見渡すと、美しい人がこっちに来たり。

 


「私は美しい女神アリア・パーヴァート。貴方は死にました。願い。」

 



「死んだだと!?修行に修行を重ね、やっとプロベイゴマーになってケンイチと戦える実力になった(実際はなってない)のに、こんな良いところで死んだだと!?待ってくれ、ベイゴマに人生をつぎ込んだからまだ、保育園卒業してないんだよ。」




「とにかく、早く願いごとを言ってちょうだい。願い。」




「願いごとか、まずはハーレムだな、それと……


「いや待って!?ハーレムにするなんてこと女神として

 の尊厳が無くなるからもうそのまま転生させるね。願い。」



(彼女の語尾は願い)



「お前が3つ願いを叶えるって言ったんだろ、何もない状態で転生するな、おい待てぇぇぇぇぇ。」



「いってらっしゃーい。願い」


ポヮーーン



続く


 

 

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