ぶりばりぶりばりあげて、ぶちばちぶちばちあげて~

心情を直接書かずに表現する描き方がすごい。
ドラマ映像や漫画、ラジオドラマなどでも味わいたい。

構成がすばらしい。
彼氏に振られたあとの女子大生である主人公の心情が、直接的だけでなく、比喩をもちいて間接的に表現しているところも興味を引いて、出来が良い。

友達は、かなりいい子である。
たまに、こういう子は実在するので、現実味を感じる。
友人の描写がかっこいい。
綺麗な人に、別れた彼との思い出話を二時間半も口を挟まず聞いてもらって、申し訳ないという気持ちが湧いてくるのがわかる。
それでいて、「ふふ、謝らないで」振り返って笑うのだ。
かっこいい女である。
こんな人になりたいと思うだろう。

あこがれる唐揚げは友人であり、友人のようになりたいと思う象徴。
捨てられる唐揚げは、昨日の自分自身だろう。

これから私は、そんなあこがれの唐揚げになっていくだろう。