ソフィア、それが愛なのだとしたら
だが、我らは火のように酔いしれながら、人生の歓喜に身を震わせて、泣く泣く、輪を作り、微笑んだ。
ソフィアを冠する女神が僕の頬を優しく撫でる。
それが愛なのだとしたら、僕はもう死んでもいいのかもしれない。
我らは、ここで死ぬのだ。
黒い薔薇、赤い薔薇、惡の華。
景色は移ろい果てて。
水面に、水門に、祈りを。
フィニス! ようやく実ったよ! 永遠よ!
永遠より、咲いてみれば、ああ、尊し!
だから愛は世界霊魂に寄せられる!
神よ! 根源の魂よ!
我らを忘れないで、消さないで!
生きとし生ける造花らよ
だから僕は自殺したのかもしれない。
Fin
No.2散文詩『ラスノート』 空色凪 @Arkasha
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