第17話 変わる日々
その後、俺と雫は交際を始めた。
だからと言って、デートと呼べるものは図書館デートくらいしかしなかった。
時には、お互いの家で勉強することも増えた。
お互いの両親には、ファミレスでの告白の後すぐに行われた。
姉さん主体で。
俺達は、その日から婚約者となった。
でも、俺達は勉強をする毎日だった。
◇
そして、1年後。
俺達は、二人揃って無事地元の医大に合格した。
合格発表の会場で嬉しくなって抱き合った。
「雫、ありがとう」
「私こそ、ありがとうございます。洸祐さん」
雫は、俺の事を『くん』から『さん』と呼ぶようになっていた。
「あのさ、雫。
これから、遊びに行こうか」
「え!いいのですか?」
「うん、もう目標が達成できたからね。
今まで、我慢させてごめんな」
俺は、雫の手を繋ぎ歩き始める。
やっと、恋人らしいことが始められる気がする。
まあ、俺たちのペースでだけど。
「私が、洸祐さんと一緒にいたかったから」
そう言って、雫は笑みを浮かべていた。
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第1章 これにて完結です。
第2章は、大学生活になります。
しばらく休載します。
高嶺の花が振り向いてくれているようだが、俺にはそんな暇はない 天風 繋 @amkze
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