第17話 変わる日々

その後、俺と雫は交際を始めた。


だからと言って、デートと呼べるものは図書館デートくらいしかしなかった。


時には、お互いの家で勉強することも増えた。


お互いの両親には、ファミレスでの告白の後すぐに行われた。


姉さん主体で。


俺達は、その日から婚約者となった。


でも、俺達は勉強をする毎日だった。



そして、1年後。


俺達は、二人揃って無事地元の医大に合格した。


合格発表の会場で嬉しくなって抱き合った。


「雫、ありがとう」

「私こそ、ありがとうございます。洸祐さん」


雫は、俺の事を『くん』から『さん』と呼ぶようになっていた。


「あのさ、雫。

これから、遊びに行こうか」

「え!いいのですか?」

「うん、もう目標が達成できたからね。

今まで、我慢させてごめんな」


俺は、雫の手を繋ぎ歩き始める。


やっと、恋人らしいことが始められる気がする。


まあ、俺たちのペースでだけど。


「私が、洸祐さんと一緒にいたかったから」


そう言って、雫は笑みを浮かべていた。



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第1章 これにて完結です。

第2章は、大学生活になります。

しばらく休載します。

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高嶺の花が振り向いてくれているようだが、俺にはそんな暇はない 天風 繋 @amkze

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