No.171 ふりむかない
友達と話しながら教室に向かっていると、楽しげに話す数人の男子とすれ違った。
「今日どっかいこうぜ」「ああ、いいよ」
男子の中ではすこし高めの声が遠ざかっていく。
「次、数学だっけ?」「そうだよ」
何事もないふりをしつつも、全身で彼のかすかな気配を集めようとしていた。
島本の葉っぱ(140字小説) 島本 葉 @shimapon
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。島本の葉っぱ(140字小説)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます