第2話

拝啓 

 天国の御屋形様 母上様 私は今人生で初めて迷子になりました、御屋形様…貴方は生前こう仰っていましたね。

 「迷子になったらどうすればいい?そんなん…知らん!まず迷子にならん!迷子にそれでもなったら?OK 諦めろ!」

 

御屋形様…貴方は阿呆ですか?こっちは“迷子になった時”の話をしているのになぜあなたは、”迷子にならない”を前提にしているのでしょうか?

 

母上様…貴方はまともだと思い、私は聞きましたね、その時の母上のあの返答はブちぎれそうになったのを今でも覚えています。

 

 「迷子になったら…なるほど…分かりました、よく聞きなさいノルア、迷子になったら近くの人にこう言うのです、私を家まで送れ、

その権利をくれてやろうと、そしたら連れていってくれるでしょう。」

 

母上…貴方は馬鹿なのでしょうか?そんなこと言った暁には家ではなく山の土か海底が見えることになります。

ここまで長話…いえ長回想をしたわけですが私が今言いたいことは一つです


ノルア「最終的にまともな答えがねえじゃねぇか!!!!!」


第二話

 空想のような現実地獄


ノルア「あのさぁ!何で回想なのにまともな選択肢がねえんだよ!あとずっとスマホでルート案内させようとしてもエラー吐くんだが!?」

ノルア「チキショー!起きろやポンコツAI!お前の案内でこちとら意味わからん世界に来とるんやぞ!」


スマホ「ERROR ERROR ERROR」


ノルア「はぁ~どうすればええんや…こんなとんでも世界で何したらええんよ…?」


スマホ「pi--pi-pi 『firstミッション開始 チュートリアルを実行します』」


ノルア「は?」


スマホ『firstミッション ”友人を一人作る”を開始します』『firstミッションのタイムリミットは48時間です』


ノルア「は…?待て待て!?どういうことだ!?firstミッション?!そんなプログラム俺は作ってもないし入れた覚えもないぞ!?」


スマホ『ではfirstミッションスタート』

スタートの合図と共にタイマーの48:00:00が47:59:59になった時そのタイマーを恐ろしく感じた、知らない世界に飛ばされ何が起きるか分からない、ましてや自分とは違う姿の化け物がいる世界で、何が起きても不思議じゃないそんな世界で、

どういう目的かはわからずとも失敗したら”まずい事になる”それだけが分かった。


ノルア「クッソ!マジかよ!」俺はスマホを荒く鷲掴みにして、翼の生えた人を見かけた街に走り出した。スケボーを忘れたまま…


そのあと俺は街まで下りて行った、街に急いでいるときはわからなかったが、自分のいたところは結構標高が高く、

昇ったり下ったりするには結構体力が必要な場所だったらしい、名前をTAKAO山という…


ノルア「マジかよ!?何でこんなことに…ちくしょう!こうなったらやってやる…このミッションをクリアして、俺は元の…」

高校生「お前さえいなければ…」20代の会社員「お前があいつらを…」40代後半のおじさん「返せよ…あいつを返せy…」


ノルア「…俺は」

???「俺は… どうしたんだ?」


ノルア「?!」バッ‼

???「おいおい、そんなに驚くか?ちょっと聞こえたから聞いただけだぞ?」


ノルア「誰だよオマエ…?」

???「いや、誰もなにも初対面だから、名前すら名乗ってねえよ。んでつづきは?」


ノルア「は…?」

???「いや、だから続きだよ、next、わかんねぇか?俺は…キリッの後だよ~」


ノルア「は?お前煽ってんのか?」

???「煽ってねぇよ、聞いてるだけだろ?(笑)」


ノルア「はぁ…名前すら知らないお前に話すことはなんもない、どっか行け。」

???「ほ~ん、まっ、いいかお前の今悩んでいることに対しての解決策なら持ってるんだがなぁ、いらねぇならしょうがないか~?さっさとかーえろ」


ノルア「ちょっと待て、お前知ってんのか、原因を…」

???「おん、知ってるぜ?まぁどっか行けって言われちゃったし、俺はここで~」


ノルア「待ってくれ!」

???「なんだよ?まだなんか俺に文句でもあんのか?」


ノルア「頼む、俺にその帰り方を教えてくれないか?あっちには俺を…」

???「何言ってんだ?帰り方?迷子にでもなったのかよ?確かにここ『バーチャル東京』は広いけどな?」


ノルア「え?バーチャル東京?いやそれよりもオマエ最初に言ってたよな!帰り方を知ってるって!」

???「言ってねぇよ?俺はただ解決策なら持ってるって言っただけだぜ?」


ノルア「噓だろ、わかんないのかよ…」

???「おいおいどうした?」


ノルア「知らないならどうしようもねえよ!こんなわけのわからん世界で迷子?!これも呪いのせいなのかよ!?」

???「呪い?そんなもんオマエについてるんだな?全然見えねえけど、あといっただろ?俺は"解決策”なら持ってるって」


ノルア「え…?」

???「お前最初に”ミッション”がどうだこうだ言ってたじゃん?そのミッション解決してやるよ!うちらライバーがな?」


PS,母上、御屋形様あなた方に今聞きたいことが増えました、

異世界で迷子になった時の対処法を教えてください。あと勧誘の対処法も…


ノルア「はぁぁぁぁぁ!!??」


次回 Vライバー

~ to be continued~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ノルアのノルマ @norunorua

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る