小説ライトノベルレベルアップ講座!【企画&構成の極意】感想

吉田定理

小説ライトノベルレベルアップ講座!【企画&構成の極意】感想(ちょっと追記しました

先日、BookBaseさんが開催したラノベ書く人向けの講座です。

その感想。


・・・よかったです!

一つ、私にとって大きな問題が解決した!

だから参加してよかった!

もしこの講座で話された内容を知らないままだったら、と思うと、めちゃくちゃ価値があった!




「長年の疑問が解決したこと」について、以下で説明します。






ちなみに、講座の内容は、

第一部:ラノベの企画について

第二部:ラノベの構成について

第三部:ラノベのテーマについて





何がよかったか、というと、一番は、三部構成の講座の三つ目の部分。ライトノベル(物語)のテーマについての話。この部分だけでも、めちゃくちゃ価値があった。

ラノベ以外(マンガや文芸など)を書くときも絶対に役に立つ内容だった。




んで、私がよかったと思う第三部について、語る。


ラノベに限らず、文芸小説でもマンガでも、物語にはたいてい「テーマ」がありますよね。

これは「家族愛」についての物語だ、とか。

これは「命の重さ」についての物語だ、とか。

または「この作品のテーマは百合だ」とか。

「この小説のテーマは青春だ」とか。

・・・百合ってテーマなのか? いや、ジャンル? なんか、よくわからんよね? そんなふうに思う事ないですかね??


ラノベを書くにあたって、私は、テーマというものをどう扱えばいいか、今ひとつわからないでいた。

「テーマは作品を書き終わったら、勝手に生まれてくるものだ」

とか

「テーマは作品から読者が勝手に見出すものだ。作家が押し付けるものじゃない」

とか

「そもそも面白ければいい。テーマなんていらない」

とか、

そんなことも耳にしたことがあります。


で、私が小説を書いているときに、なんとなく「青春」っぽい小説を書いていると、


小説の中には、


恋愛要素もあるし、

少年少女の成長もあるし、

将来や人生への不安や迷いもあるし、

家族関係や友人関係の難しさもあるし、


・・・青春っぽい要素がいろいろ出てくる。んで、


「これ全部、青春っぽい要素だし、問題ないのか?」

「テーマは何? 恋愛? 人間関係? 成長? 迷い? それともやっぱ『青春』?」


結局、私は何が書きたいんだ???

いや、これ全部、書きたいことだけど、このままでいいのか??? テーマ多すぎ? っていうか、これらはテーマなのか??

最初から、書くべき内容を絞って書いたほうがよかった??

あとから出てきた要素は、このまま入れておいてOK???


・・・よくわからん!

ええい、書いてしまえ!!!


みたいになることがあります。


んで、創作論の本を読んでも、「小説のテーマ」について、わかりやすく、腑に落ちる説明をしてくれているものが、ない! (私が読んだけど理解できずに見逃してる可能性はある)

なんかテーマらしきものが、いっぱい出てきて、どうしていいのか、わからないとき、それらをどうやって扱えばいいのか、解決すればいいのか、教えてくれる創作論を見たことがない。


しかし、この講座の第三部で、私は初めて、この問題について、納得ができました!!

今後はうまくやれそうな気がする!!


そんな感じでした!


なので、私にとっては、めちゃくちゃ価値がある講座でした。

6,600円でこの問題が解決したのは、安いと思ってる。

創作論の本を20冊(たぶん4~5万円くらい?)読んでも解決しなかった疑問、悩み、問題が解決したので!





以下は、どうでもいいこと。おまけ。



私は今まで、20冊くらい創作論の本を読みました。

創作論の本を読むのが好きです。読むと執筆のモチベーションが上がるので。


創作論の本を買えば、今回の講座の内容は、一部、似たようなことが書いてあったりもします。

なので、その部分は復習と割り切って、講座を眺めていました。

話す講師とか著者によって、言葉や説明の仕方は異なりますが、本質は同じ、というわけです。

これについては、創作論の本をいくつも読めば、すぐに、そういう世界なんだとわかるから、内容がかぶっても別にかまわないと思います。どの創作論の本も、言ってることはだいたい同じです。20冊読んだから、「ああ、やっぱりこういうふうに考えるんだな~。結局同じなんだな~」って思うのは、何度も何度もあった。

じゃあ、どうして何冊も創作論の本を読むのか?

それぞれの講師や著者によって、微妙に異なるところもあるので、自分に合ったやり方を探すには、いろんな創作論について知ることは価値があります。

あと、それぞれの講師や著者によって、挙げる例が違ったり、語り口調が違ったり、あとは純粋に読み物として面白いから。あとモチベーション上げたいから。

おれ、それもう知ってるぜ、ほかの本で読んで理解しちゃったぜ、やっぱ俺っていけてるぜ・・・みたいな。



講座は三時間で6,600円(税込)なので、高いと感じるか安いと感じるかは、もちろん人それぞれですが、・・・「創作論の本を一冊も読んだことがない人は、先にそういう本を読んだほうがコスパはいい」と、はっきりと言っておきます。本を買えば、もっと創作の基礎的なことが、より細かく書いてあるし、値段も2,000円とかで済みます。どう考えても本のほうが、コスパがよい。

その上で、もっと色々知りたいとか、復習したいとか、本に書いてないことも聞きたいとか、チャットしながらわいわい創作の勉強したいとか、創作論を踏まえた現場の実情まで聞いてみたいとか、そういう欲がある人には、価値があるかなと思います(といっても、講座はもう終わったので受けられないですが。次回またこういう講座あるかな?)。


創作を初めて間もない人も講座を受けていたようで、しかもいろいろ目から鱗だったと言っていたので、もちろん創作初心者がいきなり講座を受けるのも全然アリです。お金に余裕があるとか、本で創作論を読むのは大変だとか、そういう人もいると思うので。


講座の内容は、ちゃんと創作初心者でも上級者でも、役に立つ、すぐに使える内容だったので、誰が受けても大丈夫っていうことは間違いない。ただコスパの話をすれば、初心者なら創作論の本のほうが安上がりだ、ということ。

あとは、「そんなこと知ってる! 他の本にも書いてある!」とか思う人はいるかもだけど、創作論の本質は同じって考えれば、初めからわかりきったことだよね。




最期に、料金とかコスパを含めて考えると、


「創作論の本を買って読むよりはちょっと高いけど、ここでしか得られないものがあった。長年の疑問が解決した。なので、めちゃくちゃ助かった。無駄な投資ではなかった。このくらいの金額なら、年に1、2回だったら全然アリ」


・・・というのが率直な感想。以上。



ちなみに、BookBaseという電子出版社さんは、小説家のコミュニティーを運営していたり、電子書籍を発売してたりします。

こっちのコミュニティーも面白いのでぜひ。


●●●●●●●●●●●●●●


小説ライトノベルレベルアップ講座!【企画&構成の極意】感想その2(追記)



ひとつ、書き忘れたことがあったので追記します。


講座の内容

第一部:ラノベの企画について

第二部:ラノベの構成について

第三部:ラノベのテーマについて



補足。この第一部について。

「企画」について教えてもらえる機会って、なかなかないような気がします。

書く前の企画レベルのもの――要は「こんな話を書こうと思ってますよ。面白そうでしょー?」ってのを他の人にアピールする方法。


これについて話を聞くことができたのは、とても新鮮でした!




というのも、


創作論の本をいろいろ読んできても、「ラノベ(小説)の企画の作り方」「企画のアピールの仕方」について、詳しく解説している本はあまりありませんでした。

私が知らないだけかもしれませんが・・・たいていの創作論は「どうやって何を書けばいいか?」を解説してます。

編集者とかコンテストの選評者に、どうやって最後まで読んでもらうか・・・例えば冒頭を魅力的に書く方法とか。読者を飽きさせない構成とか。

そういうのはもちろん、考えて書きますが、

これは「企画」の書き方、作り方とはちょっと違う。

重複するポイントもあるけど、「企画の魅力」と「小説の本文の魅力」はやっぱり違う。

だから新鮮でした!



最近はプロットとかマンガ原作とかのコンテストも増えているので、企画としてのアピール力があると、デビューのチャンスが増えるかと思います。

また、うまくデビューできたり、担当編集者さんがついてくれたりしたときに、スムーズに「企画」を提案しやすい。

もちろん、魅力的な企画は、魅力的な小説になる可能性を秘めている・・・。



なので、企画についての話も、面白かった!

役に立った!


今まで読んできた創作論の本とは、違った方向から、「魅力的な小説」を作る(書く)方法を学べた・・・と思っています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

小説ライトノベルレベルアップ講座!【企画&構成の極意】感想 吉田定理 @yoshikuni027

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ