第23話 まじかよ…

それは2泊3日の帰りの電車の中での出来事だった。


電車に揺られながら外を眺めていると、目の前に座るコマリが話しかけてきた。


「他の皆さん、眠っちゃいましたね…」


「そうだね…」


「この3日間で、トシヤさんと仲良くなれた気がします」


「そうだね、もうただの知人と言うには色んなことを知られちゃったよ」


そして俺はあの時言い忘れたことをコマリに伝える。


「コマリちゃんは何か困ったことがあったら自分に相談してくれって言ってたの覚えてる?」


「もちろん覚えてますよ?」


「それじゃあ逆にコマリちゃんが困ったら僕に連絡してくれると嬉しいな」


「僕ができることなら手伝うから」


俺がそう言うとコマリはふっと一瞬目を逸らして言った。


「分かりました…頼りにしてますねトシヤさん」


この時もっと踏み込んだことを聞けたら、事態はもっと楽だったかもしれない…


・・・・・・

この後何事もなく解散し、俺とエリは家で一息ついていた。


「疲れたな…」


「そうですね、でもこういう楽しいイベントが終わった後の疲労感は嫌いじゃ無いです」


「なんとなく分かる、この疲労の分だけ思い出があるんだなって思うと何だか嬉しささえあるな」


とはいえ疲れたものは疲れた。さて…晩飯はどうしたものか?


すると不意にエリが話を切り出す。


「そういえば、コマリさんとはお話しました?」


「あ、ああそうだな、色々話はしたけど…何で急にコマリの話なんか」


「ワタクシ、コマリさんとお話しする機会が多かったのですけど何だか思ってたのとは違う感じの人でしたので…」


「そうか?想像通りだったけどな」


「そんなことないですよ!だってコマリさん、結構なお嬢様らしいんですよ?」


「そうなのか!?全く知らなかった…」


その時、不意に俺の携帯が震える。見るとコマリからだった。そして俺はその送られてきた文言に目を疑った。





       たすけてください

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完璧だった残念美少女幼馴染の世話をしています 神在月 @kamiarizuki10

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