壁にかけられた鏡の、その向こう、そのはざまに潜んでいたものとは……

恐怖というのは“わからないこと”に対して発する感情だという考えがあります。
かと言って、まったく理解不能では、そもそも感情に受け付けられません。
不明であり、でもわかるような気もする、その狭間に恐怖は巣食うのでしょう。
壁と空間の狭間に懸けられた「かがみ」のように……。