パエリア
汐留ライス
パエリア
コンビニが破裂する程には夏日
唐揚げにマリオネットを乗せて、
隕石の落ちない夜にマーメイド
殿様が巨大な骨を振り回す
デトロイト実在しない鳥の声
両腕にヘビが絡まる四番打者
パエリアを空に打ち上げてみる午後
瀬戸物で出来た市長を五階から
口いっぱい碁石を詰めたままダンス
落石で潰れたラジオからオペラ
サーターアンダギーは爆弾である
焼香にデジタルゴリラと来る博士
ガレージに肉を吊るして夏休み
砂浜にメトロノームを捨てる旅
ありえない量の蟹タクシーに放置
盆踊りキャベツ畑は燃えている
カマキリを詰めたくす玉が割れない
ジャングルに響けラスクの咀嚼音
誰も知らない場所で燃え尽きた花火
いつかまたミシンになる日まで眠る
パエリア 汐留ライス @ejurin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます