第111話 息子を馬鹿にしていたが、
第109話で、息子が、妻にシビルワー(南北戦争)スープとまんまと騙されて、嫌いな野菜が入っているスープを、お礼を言いながら、喜んで食べた話を書いて、笑っていた自分だが、よく考えるとと、第3話に書いた私の方がもっと酷い騙され方をされていた(以下にリンクがあります)。私の母が、ポパイの様に強くなると言うので、好きでもないほうれん草を食べていた子供時代を思い出して、弟にその話をしたら、それを信じていたのは兄貴だけだと言われてしまった事と同じだ。その上、弟も一緒に信じていていたと思っていた上に、私だけが信じて(騙されて)食べ続けていた事実を、中年になる迄疑ってもいなかった私の方がよっぽど間抜けであった。弟は私よりも3歳若いのに。そして、母にt騙され続けた私と息子の違いは、母と妻の性格の差だとも思う。妻は息子へのちょっとした悪戯的な考えで、息子を騙したが、普段は大人の言う事を丸呑みせずに、冷静な判断をする息子があっけなく騙されたので驚いてしまった。妻は息子に優しい母だったので、ネタバレをせずにはいられなかった。逆に私の母は、私を躾ける目的なら、容赦なしに騙し続けた。まあ、これは、私と息子の性格の違いもあるのだが(息子に比べて、いや一般的な子供に比べて、私は言う事を聞かない桁外れな悪ガキだった)、母の猛烈な性格も反映していると思う。まさに、この親にしてこの子ありだ。
正直、妻は息子に対して、本当に優しい母親だった。幼い頃の息子には、いつも気を付けながら面倒を見ていた。母親と息子というよりも、姉弟的な関係の優しさもあった。同僚が初めて妻と息子にであった時、妻が本当に良く息子の世話していたと言われた事があった。私にはそれが普通だったので、見逃していたのかと思う。やや、妻の心配症の影響もあったのだろうが。一人っ子だったので、二人の親から何時も気配りされながら(甘やかされながら)育った息子だった。お陰で、息子は、喧嘩とかしない本当に優しい子供だった(私の幼少期とは丸反対の)。
https://kakuyomu.jp/works/16817330659296751062/episodes/16817330660023139728
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます