募金とは自分に向けた行為である。


 決して少なくない額を一挙に募金箱に入れたお客さん。
 理由を尋ねた店員に対して返した言葉は、躊躇いを解消してくれるものだった。


 あなたは募金について、どういったイメージを持たれるだろうか。

 そんなことするくらいなら自分で使う?
 優しい人アピールに見えて嫌だ?
 少額入れたところで意味なんてない?
 そもそも入れたお金が実際に用いられるのか分からない?

……色々あると思う。
 やってみた方が「良さそう」に見えるが、実際のところは上記に挙げたような心理的なブロックがあって、なかなか手が出せないというのが実情だろう。

 これは、そういった視点を変えてくれる作品である。

 胸を張って入れにいこう。