壱、汝既に人で非ず
路地裏を駆ける、迫りくる植物を避けまたターゲットを追いかけ観察する。それが今の僕の仕事だ。
「ックソ!何だよ何で追いかけてくるんだよクソが!」
ターゲットはどんどん植物を作り出してこちらの足止めをしている。けれど、どんどん単純な仕掛けになっているのを確認し本部へと通信を開始する。
「こちらA58。ターゲットは大げさなほど感情を露にしている。しかし、思考能力が停止している可能性あり。よってターゲットの状態はフェーズ1から2であると推測」
『了解、そのまま捕獲せよ』
「了解」
通信を切りターゲットへと一気に近寄る。一気に加速したためかターゲットは僕の動きに反応できていない。僕は彼の頭に触れゆっくりと命令を口にする。
「ね む れ」
「は?なに、いっ、て…」
ターゲットは最後まで言葉を発せずにパタリと倒れる。僕はそれを小脇に抱えもう一度通信を開始する。
「こちらA58。確保完了」
『了解、本部へ帰還せよ』
「了解」
ターゲットを抱えたまま空へと飛ぶ。人間が耐えれる一歩手前ほどの速さで僕は本部へと飛んでいった。
異常能力収納役 @Nissyu_3
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