二人と一匹

「良い加減噛まれた記憶消し去って二人で買おうよ可愛いワンコ」


いい天気 良かったでしょう? 犬飼って 二人一匹 すべてが違う


大都会 たまには夜更かし してみよう 二人一匹 初めての夜


仕事終え 疲れていても 待っている 君の笑顔と 増えた家族が


夏がゆく おまえすっかり 家族面 君の隣を 奪いやがって


今回の 賞与でもダメ プロポーズ 婚約指輪 買えそうにない


夢の中 ドレス姿の君を見て 思わず目覚め 君が愛しい


君が言う 「あれ可愛いね」 なんだろう? そう思ったら おまえの首輪


毎朝に 散歩する癖 ついたから 君のご飯が 尚更うまい


ちょっと待て 僕の待てすら 聴かぬのに 君には腹を丸出しにして


三年目 やっと届いた 目標に 君には指輪 おまえには🦴(ほね)






どんな顔 するんだろうと ドキドキし 帰って箱を 開けたら君は…


「こんなこと夢じゃないよね?」 繰り返し これからずっと 二人一匹

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

二人と一匹 @m-amiya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る