始まりは。。。2
娘の初めての無断外泊した。
高3の三学期、
進学はせず、
就職は、
ほとんどの人が知っている会社の
女性初技術職での採用。
多分、人生がばら色?!
前途洋々、怖いものなし。
なんて気持ちだったんだと思う。
遅れてきた反抗期。
毎日不機嫌な娘。
優柔不断な夫。
満身創痍な私。
ストレスフルな犬。
段々、派手になっていく娘、
安い通販の箱が毎日のように届く。
脇が開いてる服や
かがむとお尻が出ちゃうズボン。
網タイツ、カラーコンタクトと
ハイヒール。
付けまつげなんて可愛いもんだったと
思った
まるでKpopアイドルだ。
私達がアムラーだったように。。。
私は娘と約束していた事がある。
当日に突然友達の家に泊まりに行かない事。
位置情報を送る事。
簡単にごまかせる約束だったけど、
ルールを守って、
親の目を盗んで遊んで欲しかったから。
私にはもう一つ、
心に引っかかる出来事があった。
私の友人と宅飲みしてた時、
娘は小さい頃
(私にはいつ、おちんちん生えてるの?)と
思ってたと笑いながら話した事だ。
証拠?!が増えていく、
女の子と撮ったチェキ。
コンカフェで働く知らない友達
ゲイだとはっきり言う、
おねえ言葉の同級生が
家に泊まりに来る。
私の後ろの人も言う
(簡単に言うと守護霊的な?!
虫の知らせみたいな物を教えてくれる)
...娘と話せ。このまま曖昧にするな....
悩みながらも日々は流れていく
まだコロナ禍だったけど
会社の仲の良い同僚と、
飲み会の帰り、
泥酔した私はタクシーの運転手さんに
いきさつを話してしまった
花嫁姿を見たかった事、
将来の不安、
子供を持たない未来。
泣きながら。
黙って聞いてくれた運転手さんは、
実はうちも同性愛の娘がいると話されて
自宅で同居しているとのこと
花嫁姿を見せたいと
写真と家族だけの披露宴をしたと。
40歳になる娘さんとパートナーさんは
付き合って15年、結婚して10年になるよ。と
自宅のそばで停車されて、
メーターも切って話してくれた。
誰を好きだろうが、
娘に変わりないじゃない?
笑顔でいてくれるほうがよくない?
どっちが好きなんて事に
執着して、
娘を失うより良いでしょ?
そんなふうに
ハゲ頭(ごめんなさい!)の
おじさんに力説されたけど、
まだ、モヤモヤしてた。
お礼を行ってタクシーを
降りた。
親は因果な商売。
母の口癖を思い出した。
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