Ⅶ
そこに一脚の椅子がある。
その椅子は広い空間内にポツンと置かれており、それ以外はなにもない。
そう、私の目にはただ、輝く玉座のみが見えている。
誰でもない、この私が座るべき椅子。
ただそこに座することだけを考え、ただ椅子のみを見つめるのだ。
私のためにある、ひとつだけの椅子。
もう気づいている。
【漆黒の天使】としてここに招かれた私。
あの椅子に座り、この伏魔殿を私の色で染めるのだ。
私は剣を抜き、灰色の天使に闘いを挑んだ。
いす むに @truth62
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